「マンガ図書館Zとメディアドゥインタビュー」「映像化等のオプション権でアメリカの雑誌ライターに恩恵」など、出版業界気になるニュースまとめ #374(2019年5月20日~26日)

出版業界気になるニュースまとめ

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 2019年5月20日~26日は「マンガ図書館Zとメディアドゥインタビュー」「映像化等のオプション権でアメリカの雑誌ライターに恩恵」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。

【目次】

国内

世の中に会話のきっかけを届けたい ~ ハフポストブックス創刊記念セミナーレポート〈2019年5月20日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24782
 ハフポスト日本版編集長 竹下隆一郎氏、ディスカヴァー・トゥエンティワン取締役社長 干場弓子氏、ピースオブケイクCEO 加藤貞顕氏が登壇したイベント、フリーライターの成相裕幸氏にレポートいただきました。

和本という装丁に自由な発想のSF、巧みな伝統と未来の融合にはもう嫉妬しかない〈2019年5月20日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24789
 “文学フリマでこんな本に出会いました”というテーマで、波野發作さんにコラムを寄稿いただきました。和綴じのSF雑誌、伝統と未来の融合。

多忙な経営者向け原稿執筆・出版工程代行サービス「えんぴつプレス」が提供開始 ~ MyISBNのデザインエッグによる新サービス〈2019年5月20日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24807
 すべて自分でやる“自己出版”の MyISBN から一歩進めて、執筆代行や編集・表紙デザインなども追加した“自費出版”のサービスに。地方の出版社や印刷会社の市場を狙いにいった感があります。

アマゾン、シリーズ最廉価モデル「Amazon Fire 7」と「Fire 7キッズモデル」の予約受付開始〈2019年5月21日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24830
 最廉価モデルの新型。ストレージが倍増、プロセッサーの高速化、microSDカード(別売)が512GBまで対応、Alexa対応など。エントリーモデルでとにかく安い。Kindleで本を読む、Prime Videoを観る程度なら充分かも。

子供のテキスト電子書籍利用率は2割超 ~ 文部科学省「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」報告書が公開〈2019年5月21日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24834
 紙の本の読書率同様、電子でも保護者のほうが低い結果に。なお、子供の利用率が高いのは、ベネッセ「電子図書館まなびライブラリー」の影響がかなり強いようです。

出版社にもメリットがある座組みを ―― マンガ図書館Zがメディアドゥホールディングス傘下でいまなお続ける挑戦〈2019年5月21日〉

 株式会社Jコミックテラスが運営する「マンガ図書館Z」は、過去に実業之日本社から出版された作品で、現時点では紙・電子ともに販売されていないものを収集、無料配信する実証実験を2018年8月から開始した(発表時の記事)。実験開始から数カ月経った時点で、取締役会長でマンガ家の赤松健氏と佐藤美佳氏(現:Jコミックテラス代表取締役社長)に、改めて話を伺った。[取材担当:まつもとあつし氏、取材実施日:2018年10月18...

マンガ図書館Zは「書店」ではなく、作品に優劣をつけない「図書館」―― 無料公開が海賊版サイトへ間接的にダメージを与える〈2019年5月22日〉

 株式会社Jコミックテラスが運営する「マンガ図書館Z」が実業之日本社と実施している実証実験。取締役会長でマンガ家の赤松健氏と佐藤美佳氏(現:Jコミックテラス代表取締役社長)へのインタビュー後編です。前編はこちら。[取材担当:まつもとあつし氏、取材実施日:2018年10月18日]読者をどこまで増やせるか?佐藤 仰るように課題としては、読者をどこまで増やせるか、というのはありますね。作品をお預かりしたことを、...

テクノロジーを活用して作品を地球の裏側の人にも読ませたい ―― 人間がやりたくてもやれないことをITで実現する〈2019年5月23日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24771
 マンガ図書館Zと実業之日本社の実証実験開始から数カ月の時点で、取締役会長でマンガ家の赤松健氏と佐藤美佳氏、メディアドゥホールディングスの溝口敦氏に、ジャーナリストで当法人の理事でもある、まつもとあつし氏がインタビューしました。ぜんぶインタビュー時点から半年経ってますが、内容的にはぜんぜん古くありません。

CCCグループの定額制雑誌読み放題サービス「T-MAGAZINE」が提供開始〈2019年5月22日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24850
 メディアドゥがバックエンド。ラインアップを確認してジャンル別の数字を記事に書いておいたのですが、いささか偏っている感が。多い順に、旅行・グルメが120誌、R18が87誌、スポーツ・車が51誌。まあ、TSUTAYAで強いジャンルということなのでしょう。

好きな本を誰かにギフトとして贈ることが可能な電子書店〈2019年5月22日更新〉

https://hon.jp/news/1.0/0/14756
 BOOK☆WALKER(国内版)が新たに対応したので追記。視界内で書き手側が何人か、献本用に使いたいという意向を示していました。そういうニーズ、結構強いと思っています。

電流協アワード2019の表彰式が開催 ~ 大賞は講談社「DAYS NEO」〈2019年5月23日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24863
 2回目の電流協アワード。表彰式の前に電流協の総会があり、当法人も賛助会員になったので、行ってきました。なお、1回目では当法人の「NovelJam」が特別賞を受賞しています(↓)。

 日本独立作家同盟が主催する出版創作イベント「NovelJam」はこのたび、一般社団法人電子出版制作・流通協議…

海外

ストリーミング・サービスの競争激化による第2のTV黄金時代で雑誌ライターに恩恵〈2019年5月21日〉

 アメリカでも低迷を続ける雑誌出版業だが、ここに来て「peak TV」(50年代のテレビ黎明期の黄金時代を指す言葉)と呼ばれる現象で収入が上がったライターも出てきたと、ブルームバーグが伝えている。 ネットフリックス、アマゾン、そしてウォルマートまでが家庭で観られる娯楽コンテンツを確保しようと、多額の投資をし始めた。視聴者獲得競争に使われているのが「オリジナル・プログラミング」、つまりそのサービスでしか観...

雑誌ライターが恩恵を受ける「オプション権」とはなにか? ~ 大原ケイのアメリカ出版業界・映像業界解説〈2019年5月23日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24873
 雑誌記事への「オプション」料がうなぎのぼりになっているとのこと。一読して、私は単純に「日本にもそういう波、来たらいいなあ」と思ったのですが、「オプション」の意味がよくわからないという反響も多かった。そのため、大原ケイ氏が解説コラムを書いてくれました。1万字超えと骨太ですが、私は一気に読めちゃいました。面白い。なお日本では、オリジナルの独自取材で書かれた素晴らしいノンフィクションは、オプションを設定するまでもなく、出版社がすぐに本として刊行してしまうという事情もあるようです。

国際ブッカー賞、初の中東女性作家が受賞〈2019年5月24日〉

https://hon.jp/news/1.0/0/24879
 「この本が対話のきっかけになることを望んでいます」という受賞コメント、ハフポストブックスのコンセプト「ここから会話をはじめよう」と符合していて興味深いです。

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CC BY-NC-SA 4.0
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※本稿はクリエイティブ・コモンズ 表示 – 非営利 – 継承 4.0 国際(CC BY-NC-SA 4.0)ライセンスのもとに提供されています。

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著者について

About 鷹野凌 611 Articles
HON.jp News Blog 編集長 / NPO法人HON.jp 理事長 / 明星大学でデジタル編集論・二松學舍大学でエディティング・リテラシー演習担当の非常勤講師 / 日本出版学会員 / デジタルアーカイブ学会員 / 主な著書『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』(2015年・インプレス)
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