ライトノベル市場はほんとうに衰退しているのか? 電子の市場を推計してみた
2023年の電子ラノベ市場を310億円と推計
“ライトノベル市場が衰退”などと言われることもありますが、実際のところ電子書籍(文字もの)市場まで考慮すると現状はどうなっているのでしょうか? 試算・考察してみました。
2024年11月22日から電子版を先行発売!
12月1日文学フリマ東京(I-49〜50)で紙版の販売も開始!
Features
特徴
概要
本書は、筆者が編集長をしているウェブメディア「HON.jp News Blog」で2023年11月4日に公開したコラム「ライトノベル市場とはなにか? 規模はどうなっているのか?」(※1)と、2024年2月9日に公開したコラム「続・ライトノベル市場とはなにか? 規模はどうなっているのか?」(※2)の2本を、新たに公表された統計数値などを踏まえて大幅に加筆修正したものです。なるべく最新の情報にアップデートした上で、読みやすいように構成を一部変更し、敬体に統一しました。
目次
はじめに
「ライトノベル衰退論」へ異を唱えたい
著作権について
寄付などのご支援について
第一章 そもそもライトノベルとは?
どこまでをライトノベルとするか?
第二章 電子のライトノベル市場を公開情報から推計
手法1.利用率からの推計
「読んでいる電子書籍の詳細ジャンル」から逆算
「電子のラノベ市場は20億円台」という意見への反論
ラノベが「20億円台」なら、それ以外が410~420億円?
紙と電子では新刊・既刊の売れ方が違う
ヒアリングにもとづく試算の難しさ
手法2.ブックライブのジャンル別売上比率からの推計
ブックライブのライトノベル売上を推計
ブックライブ以外は?
手法3.KADOKAWA決算説明資料からの試算
ブックウォーカーの売上から電子雑誌などを除外
「dマガジン」=電子雑誌の売上規模を推計
「読書メーター」と海外向けを除外
卸売販売額を小売販売額に変換
KADOKAWA作品だけの小売販売額は?
ではライトノベルの売上は?
過去の市場を同じ要領で推計
第三章 紙のライトノベル市場を公開情報から推計
紙の出版統計について
「新書本」にもライトノベル
「単行本」にもライトノベル
「推定発行金額」には重版が含まれていない
紙と電子のラノベ市場を足すと?
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仕様
紙版
電子版
著作権
Author
著者
NPO法人HON.jp理事長 / HON.jp News Blog編集長 / 日本電子出版協会理事 / 日本出版学会理事 / 明星大学非常勤講師 / 二松学舎大学非常勤講師 / 准認定ファンドレイザー
鷹野 凌(TAKANO Ryou)
Why Package Web Articles?
なぜウェブ記事をパッケージ化するのか?
ウェブメディアを運営していると、「ウェブサイトの情報はいつ消えるかわからない」などと言われることが多々あります。「ウェブ記事だと出典にしづらい」という声もあります。そのため、可能な限りパッケージ化して後世へ残すことにしました。
2023年電子ラノベ市場を310億円と推計