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2019年の国際マン・ブッカー賞はオマーン出身のジョハ・アルハーシと翻訳者のマリリン・ブースが受賞した。
世界中の言語から英語に翻訳された作品に贈られる国際ブッカー賞の受賞作「Celestial Bodies」は、著者がアラブ諸国からの作家としては初めてで、翻訳者と賞金5万ポンドを折半する。版元はスコットランドの小出版社、サンドストーン出版で、受賞のニュースを受けたとたん、同社としては前代未聞の数を増刷した、とロバート・デイビッドソン編集主幹はコメントした。
「Celestial Bodies」は時代の波に翻弄されるオマーンの3人姉妹の成長譚で、植民地時代から後を引く問題や、最近まであった奴隷の問題にも取り組んだ意欲作。アルハーシ氏は「この本が対話のきっかけになることを望んでいます」とコメントした。
マン・グループが同賞のスポンサーとなるのはこれが最後で、来年からはシリコンバレーのチャリティー団体 Crankstart のマイケル・モリッツ夫妻がスポンサーとなる予定。
参考リンク
マン・ブッカーのサイト
https://themanbookerprize.com/international
英Booksellerの記事
https://www.thebookseller.com/news/alharthi-and-booth-win-man-booker-international-prize-1009291
英ガーディアン紙の記事