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4月9日に2019年のマン・ブッカー国際文学賞の最終ノミネート作品6タイトルが発表された。5月21日に最優秀作品が発表されるが、今年はアジア勢の著書は入らなかった。
昨年度『逃亡派』(EXLIBRIS)で同賞を受賞したオルガ・トカルチュクが、もう1人の翻訳者とともにノミネートされている他、初のアラビア語作品『Celestial Bodies』や、これがデビュー作となるチリのアリア・トラブッコ・ゼランの『The Remainder』が入っている。
アジア勢の作家はノミネートされなかったが、ドイツのマリオン・ポッシュマンの『The Pine Islands』(松島のこと)は、ある日思い立って芭蕉の本を片手に「奥の細道」をなぞって日本で旅をする男の話だ。(作中、「たまごっち」(Tamagotchi)という名のヒゲの若い男の自殺を思いとどまらせるあたりで、日本のインバウンド政策がうまくいっているのか不安になるが。)
参考リンク
マン・ブッカー賞のサイト