KADOKAWAの小説投稿サイト「カクヨム」が3周年。今年秋には稼げる仕組みを加え、新たなステージへ

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 株式会社KADOKAWAの小説投稿サイト「カクヨム」は、2016年2月のオープンから3周年を迎えた。これまで投稿・公開された作品は10万点を超える。常時さまざまなコンテストやイベントを開催してユーザーを盛り上げ、話題となった『横浜駅SF』(柞刈湯葉/カドカワBOOKS)や、TVアニメ化が決定した『この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる』(土日月/カドカワBOOKS)など人気作が次々誕生している。

 カクヨムは今後、5年目、10年目へと「豊かな制作環境」を提供し続けるための新たな取組として「ウェブ小説を書く人が直接収益を得られる環境作り」に挑戦することを発表した。これまでもユーザーから寄せられた意見や要望を元に、バックアップ機能や縦組み表示、キャッチコピーを画像化する機能などを提供してきたが、さらに一歩踏み込んだ改革となる。

 カクヨムでは今のところ「広告を掲載して広告料を作者に渡す」「読者が作者に対価を支払う」という二つの収益化策を検討している。ユーザーが自分の銀行口座を登録しておくと、一定額を超えたところで振り込まれる仕組みになる予定だ。秋の実施までに、さらなる調査と検討を重ねて入念に準備するとしている。

 広告モデルはともかく、個別課金については株式会社ピースオブケイクが提供している「note」でもその課金システムが好評と言われており、今後もこのような、コンテンツそれぞれにおいて「作者が読者にダイレクトに課金する仕組み」が増えていくものと思われる。

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著者について

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1971年東京生まれ。信州出身。編集プロダクション、印刷会社などを経てSideBooksの立ち上げに関与。現在はフリー編集&ライターを生業に、趣味で小説を書いている。
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