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文部科学省は5月17日、平成30年度委託調査「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」の報告書を「子ども読書の情報館」にて公開した。教科書、学習参考書、マンガ、雑誌を除く電子書籍の利用率は、2割を超えている実態が明らかになった。
この調査は、スマートフォンなど電子メディアの普及が、子供の読書環境にどのような影響を与えているかを調べることが目的。調査受託は株式会社創建。調査対象は全国の小学5年生から高校3年生相当の子供とその保護者で、実施期間は2018年12月18日から28日まで。株式会社マクロミルの登録モニターと回答画面を利用し、サンプル数は1万2489。学年、性別、居住地での均等割り付けを行っている。ウェブモニター調査なので、回答者が電子メディアを日頃から利用している可能性が高いことには留意する必要がある。
紙の本を読んだ子供の割合は?
過去1カ月間に「紙の本で」読書をした子供は、小学生で69.8%、中学生で62.1%、高校生で47.4%だった。
電子書籍を読んだ子供の割合は?
過去1カ月間に「電子書籍で」読書をした子供は、小学生で16.1%、中学生で18.7%、高校生で21.4%だった。
なお、これは次の質問「入手方法」で、「オンライン書店でダウンロードして読んだ」「小説や読み物が読める無料のサイトやアプリで読んだ」「図書館で電子書籍を借りて読んだ」「その他の方法で読んだ」のいずれかを選択した子供の割合で、教科書、学習参考書、マンガ、雑誌は含まれない。
電子書籍の入手方法は?
過去1カ月間に読んだ電子書籍での入手方法は、「小説や読み物が読める無料のサイトやアプリで読んだ」が最も多く、小学生で10.6%、中学生で14.3%、高校生で16.3%だった。
電子書籍を読んだ保護者の割合は?
過去1カ月間に電子書籍で読書をした保護者は、13.8%だった。
なお、これは「オンライン書店で購入した電子書籍を読んだ」「その他のサイトで小説やエッセイなどを読んだ」「図書館で電子書籍を借りて読んだ」のいずれかを選択した保護者の割合で、マンガ、雑誌は含まれない。
より詳しいデータは、文部科学省「子ども読書の情報館」の関連データ・資料等のページで公開されているPDFをご参照いただきたい。
参考リンク
文部科学省「子ども読書の情報館」の関連データ・資料等のページ