新型コロナウイルスへの対応を迫られるいま、未来の出版を考える
新型コロナウイルス(COVID-19)により、出版産業がどう変わりつつあるのか、未来はどうなるのかを考察した記事をロサンゼルス・タイムズが載せている。
新型コロナウイルス(COVID-19)により、出版産業がどう変わりつつあるのか、未来はどうなるのかを考察した記事をロサンゼルス・タイムズが載せている。
既にデジタル化により激変した科学論文出版界だが、新型コロナウイルス(COVID-19)の出現により、さらに加速しているとアメリカの統計ニュースサイトが伝えている。
Social Distancing(外出など人と交わることを避ける行為)が新しいバズワードとなっているアメリカでの都市部では、サンフランシスコやニューヨークのように戒厳令のごとく外出が禁じられている都市もある。そんなときこそ内にこもって読書をという声もあるが、他のリテール同様、書店の経営が危機にさらされていることに変わりはないと、ニューヨーク・タイムズなどが解雇を始めたアメリカのインディペンデン […]
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い国ごと封鎖になったイタリアだが、コンテ政権の呼びかけに対し、最大手のモンダドーリ出版グループと伊Koboが協力し、Eブックが無料で読めるランディングページをコロナウイルス対策のサイトに加えたと、パブリッシング・パースペクティブズが伝えている。
全米書評家協会(National Book Critics Circle)は、3月11日に前夜祭として予定されていたノミネート作家による朗読会をキャンセル、毎年ニューヨークで開催される12日の授賞式も取りやめると発表した。受賞作の発表はプレスリリースとSNSで拡散する。式典は秋まで延期となった。
長年準備されているとされていたウッディ・アレンのメモワール(自伝)「Apropos of Nothing」を、この4月にも刊行すると発表した米大手出版社アシェットだったが、娘に対する性的虐待行為があったとして、息子のローナン・ファロウや同社傘下の社員が反対の意を評して仕事を拒否してのデモを行うなどの抗議行動に出た結果、アシェットは出版をとりやめた。
3大ネットワークTV局のCBSなどを傘下に持つメディア・コングロマリットのヴァイアコムが、出版社のサイモン&シュスターを約12億ドルで売却する意向であると、ボブ・バキッシュCEOが発表した。
忠実に主人に仕える執事のように、書店を案内し、本を運んでくれるロボット、「Around B」をネイバー・ラボ(Naver Lab)のデザイナー2人が提案している。
今年からスポンサーが代わったブッカー賞の、翻訳作品賞のロングリスト(初回ノミネート)に、小川洋子の「The Memori Police(『密やかな結晶』)」も入っている。
米取次最大手イングラムの子会社でPODサービスを手がけるライトニング・ソースは、全ての出版社に対し、4月27日から同社の禁止事項に違反するコンテンツを順次削除すると通告した。
イギリス最大手の書籍チェーン店、ウォーターストーンズは、国が定める生活賃金(living wage)の引き上げ(時給8.21ポンドから8.71ポンド)に伴い、4月1日から6.2%の賃上げを行うと発表した。[編注:生活賃金とは、最低限必要な生活費から算定した賃金のことで、最低賃金とは異なる]
世界最大の児童書のコンベンションであるボローニャ・ブックフェアだが、イタリアでも急に新型コロナウイルス(COVID-19)感染者が増えているため、3月30日から予定されていた開催が5月4日~7日に延期されると発表された。
「マイアミ・ヘラルド」「サクラメント・ビー」など30の地方紙を抱えるマクラッチー社は、退職年金の支払いができないことなどを理由に、7億ドルもの累積赤字解消への布石として会社更生法を申請した。
毎年イタリアで開催されるボローニャ児童書ブックフェア(3月30日〜4月2日)では、今年から最優秀とされたグラフィック・ノベルにラガッツィ賞を贈る。合わせてグラフィック・ノベルの版権コーナーを設け、30社あまりが参加すると発表した。
アマゾンはかつて「いいものから悪いものまで何でも売る」としていたが、ヘイト溢れる本や、鉤十字のイメージを写真集から消すなどしているとニューヨーク・タイムズが伝えている。
イギリスの書籍チェーン店・ウォーターストーンズを立て直し、昨年8月からアメリカの最大手書籍チェーン店・バーンズ&ノーブル(以下B&N)のCEOに就任したジェームズ・ドーントは「2011年のウォーターストーンズがそうだったように、B&Nは書店としてもいい状態ではないし、台所事情もメチャクチャだ」と発言した。
ロンドンとニューヨークに拠点を置くアート/写真出版社大手のファイドン出版(Phaidon Press)は、レム・コールハースやブルース・マウなど建築関連の美術書を手がけるニューヨークのモナチェリ出版(Monacelli Press)を買収したと発表した。
シカゴ・トリビューン紙やニューヨーク・デイリー・ニュース紙などを傘下に抱える新聞社のトリビューン・パブリッシングは、ベテラン新聞人であるティモシー・ナイト社長を1年で解任、テリー・ジミーネズCFOが引き継ぐと発表した。
全米書店協会(American Booksellers Association)は、2019年に新たに111店の会員店が増えたと発表した。
現代版『怒りの葡萄』とも評され、オプラ・ウィンフリーの推薦図書に指定された若手作家の「American Dirt」が白人によるラティーノ文化の盗用か、大手出版社による駄作の過剰な売り込みが反発を招いたのか、いまアメリカで物議を醸している。
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