混沌の時代に求められる「ブレイニー」な本
予想外の本が地道に売れ続けるとき、なぜその本が求められているのかを考えると、歴史的な背景が見えてくるという考察を英ガーディアン紙が寄せている。
予想外の本が地道に売れ続けるとき、なぜその本が求められているのかを考えると、歴史的な背景が見えてくるという考察を英ガーディアン紙が寄せている。
この7月1日付で英語圏最大の出版社、ペンギン・グループとランダムハウスが統合から5年経つのを機に、業界誌パブリッシャーズ・ウィークリーが米出版業界に与えた影響を振り返っている。
IT産業強化政策とは裏腹に、2200万人の住民がいる北京市内の書店数を増やすため、何百万ポンドにも当たる予算が投資されると英タイムズ紙が報じている。
アマゾンは7月18日から北米向けのキンドルサービスに「buy for others(他の人に買う)」機能をつけ、著者がファンのためのレビュー用コピーを渡すため、1人で何冊も一括購入できるようにしたと経済誌フォーブスが報じている。
このところしばらく特筆すべきニュースのなかった図書館Eブック市場だが、SF書最大手、マクミラン傘下のTor Booksが2018年7月刊行のタイトルから、図書館にEブック版が提供されるのを4ヶ月先にしたと業界誌「パブリッシャーズ・ウィークリー」が伝えている。
90年代から滅亡すると言われ続けてきたハードカバーの本だが、昨年のダン・ブラウンの新作のヒットという後押しを得て、(2010年の2220万冊から)2016年には1470万冊にまで落ち込んでいたが、2017年は1850万冊に回復し、総売上も31%増の9700万ポンドになった。
2017年北米でのグラフィック・ノベルスとコミック(アメコミ)誌の総売上げは10億1500万ドルで、前年比6.5%のマイナスとなったと、ポップカルチャー産業のニュースサイト ICv2.com と Comichron が合同で調査を発表した。
これまでもブロガーやユーチューバーがヒット本を出すことはあったが、次なるトレンドはポッドキャストのようだ。個人でもできるポッドキャストは、多種多様のコンテンツで低予算で製作でき、中には熱心なファンがいる番組もある。そこに出版社が目をつけ始めたとウォール・ストリート・ジャーナルが報じている。
今月1日に、米アマゾンのセルフ・パブリッシング・サービスである「キンドル・ダイレクト・パブリッシング(KDP)」が定額読み放題サービス「キンドル・アンリミテッド」に著作を提供する際のガイドラインを改定し、詐欺行為を予防する動きに出たが、まだまだ取り締まりが甘いとユーザーから指摘されているとフォーブス誌が報じている。
米アマゾンのキンドル・ダイレクト・パブリシング(KDP)が「エクスパンデッド・ディストリビューション」というサービスを開始、セルフ・パブリッシングの著者がオンデマンドで自著のソフトカバー版をオーダーできるようにした、と GoodEReader が伝えている。
ブルームバーグによると、絶版になった幻の投資指南書が、許可なく電子化されアマゾンで販売されていた。海賊版が出回ったのは、ボストンに本社を置く Baupost の CEO であり、ヘッジファンド界の伝説的存在の Seth Klarman が1991年に上梓した『Margin of Safety』という本で、著者の許可なしにキンドル版が9.99ドルで売られ(今は停止)、訴訟問題になっている。
1969年より半世紀続くイギリスのブッカー賞を祝う席で歴代の受賞書の中から「ベストの1冊」としてマイケル・オンダーチェの『イギリス人の患者』が選ばれた。これは一般から投票を募ったもので、『イギリス人の患者』は1992年にブッカー賞を受賞、1996年に映画化され、9部門でアカデミー賞を獲得した作品。オンライン投票で50年を10年一区切りで選ばれた5冊の中から最多票を集計、約9000人が投票した。
アメリカでは電子書籍市場がピークを超えて縮小気味であるのに対し、オーディオブックが急成長を続けている。この10月2〜4日にテネシー州ナッシュビルで開催される「デジタル・ブック・ワールド」でも、オーディオブックやスマートデバイスに関するセミナーが用意されている。
この数年で何度もトップ人事交代してきた米最大手書籍チェーン店、バーンズ&ノーブルがCEOデモス・パーネロスを解任したと伝えられている。
イギリスにおけるプロ作家の年間収入中央値は2013年から15%減、1万500ポンドを下回ったことが英著者許可集金協会(Authors’ Licensing and Collecting Society、以下ALCS)の調べでわかった。
サウジアラビアで女性が自動車を運転できるようになったニュースが大きく扱われているが、いよいよアマゾンがアラブ語でキンドルサービスを開始した。6月26日(東部夏時間)に発表された。
ニューヨークの上流社会の名士であり、メトロ美術館やクロムウェル・コリヤー誌のパトロンだったホワイティング夫人の名を冠したホワイティング賞は今年から、作家だけでなく文芸誌も対象に授与されることになり、初回はニッチな文芸誌3誌が合同で受賞、賞金を分けることとなった。
アップルはテレビ番組、音楽、そして雑誌記事をまとめて定期購読できるサービスを準備している、とテクノロジー情報サイト、「ザ・インフォメーション」が伝えている。
楽天Koboの新機種 Clara HD を英のエンタメサイト、Verdict がレビューしている。アメリカでは出版社から出ている本の総売上げのうち、Eブックが占める割合が3年前の23%から2017年には14%に減り、代わりに紙の本とオーディオブックが数字を伸ばしているのを背景に、今なぜ新しい機種なのか?
全米図書館協会(American Library Association, 以下ALA)傘下の児童向け図書館サービス協会(Association for Library Service to Children, 以下ALSC)の理事会はこのほど全員一致で、ローラ・インガルス・ワイルダーの名前を児童書文学賞から取り除く決定をした。その理由として、協会は「ALSCのコアとなる価値観と、ワイルダーが描 […]
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