イギリスでピークを過ぎた?Eブックに代わりハードカバーが再浮上か

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 90年代から滅亡すると言われ続けてきたハードカバーの本だが、昨年のダン・ブラウンの新作のヒットという後押しを得て、(2010年の2220万冊から)2016年には1470万冊にまで落ち込んでいたが、2017年は1850万冊に回復し、総売上も31%増の9700万ポンドになった。

 ダン・ブラウンのロバート・ラングドンシリーズ5作目にあたる『オリジン』が35万冊、サラ・ペリーの『The Essex Serpent』が2位につける一方で、Eブックはピークだった2014年の1億6300万ポンド、市場の40%を占めていたのが29%となり、総売上も1億500万ポンドになっている。

 英出版社協会のスティーブン・ロティンガ代表はこれを、プレゼントとして贈ってもらうために表紙や紙の質にこだわるなど、「ハードカバーに投資した出版社側の努力が実った」としている。同氏はEブックについて、製造者がEリーダーの改善を図ったり、出版社がコンテンツをインタラクティブにするなどしない限り、今後も減少するのではと述べた。

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著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
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