北米コミック市場は2017年に6.5%縮小

《この記事は約 1 分で読めます(1分で600字計算)》

 2017年北米でのグラフィック・ノベルスとコミック(アメコミ)誌の総売上げは10億1500万ドルで、前年比6.5%のマイナスとなったと、ポップカルチャー産業のニュースサイト ICv2.com と Comichron が合同で調査を発表した。

 販路別に見ると、コミック店での販売が10%減、児童書/YA(ヤングアダルト)の売り上げが好調な書店での販売が1%減、デジタルコミックは横ばい。フォーマット別では、グラフィック・ノベルスが5億7000万ドルで、定期コミックは3億5500万ドル、デジタルは9000万ドル(定額読み放題サービスの売り上げは含まれない)となっている。

 コミックの売り上げは2011年から毎年増加していたが、ICv2のミルトン・グリープCEOは「相対的にグラフィック・ノベルスとデジタル市場の成長と、子供向けの紙の本も成長しているので、未来については楽観的に捉えている」という。

参考リンク

パブリッシャーズ・ウィークリーの記事

広告

著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
タグ: / /