Mangaに代わり米国の出版界でGraphic Novel本がブームの兆し、Stanford大学では専門講義も

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【編集部記事】今年に入り、米国の出版界はGraphic Novel本(大人向けの短編読み切り小説をコミック化したもの)の販売好調ぶりが大きく話題となっている。
 米国では古くからコミック本は小・中学生の読み物として扱われてきた経緯があり、成人読者がほとんど根付かないニッチ商品という位置づけだった。「Graphic Novel」とは昔、そのような状況を危惧したコミック関係者がイメージ改善を目的に生み出した“呼び方”だが、ネット時代読者への世代交代や日本製漫画(Manga)の浸透に後押しされ、昨年から大手出版社も続々参入。ICv2.com調べでは、2007年度の市場規模は3.75億ドル(前年比12%増)と、Mangaの2.10億ドル(前年比6%増)を凌駕しつつある。
 流行に敏感なシリコンバレーにおいても、Stanford大学の専門講義ではDavid Kelley氏(世界的に有名な工業デザイナー、IDEO社創業者)がアドバイザーとして参加するなど、出版業界でのGraphic Novel本ブームは当面止まりそうにない。【hon.jp】

Stanford学生が講義で制作したGraphic Novel作品の例● http://www.stanford.edu/group/cwstudents/shakegirl/

問合せ先:米コミック業界情報サイト「ICv2.com」http://icv2.com/

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