《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》
【編集部記事】ここ数ヶ月、Apple社やAmazon社のタブレット合戦が電子書籍業界を賑わせているなか、米国の一部関係者の間で“ポストApple・Amazon時代”の最有力候補としてPay-what-you-want(言い値で買っていいよ)電子書籍販売モデルへの注目度が急上昇している。
今年に入り、米国ではさまざまな小売業界でこの“言い値”販売モデルを使ったベンチャーが登場している。電子書籍業界に絞れば、たとえば米paidContent.orgサイトでも昨日、この“言い値”販売モデルに着目した新興ベンチャーHumble Bundle社(本社:米国カリフォルニア州)とStoryBundle社(同)のサービス開始を紹介している。
“言い値”販売モデルは、一般常識からすると赤字必至のビジネスモデルだと思われるが、実際には売り手が、ある一定の制限条件さえ設ければ、価格交渉権を放棄することで均衡価格の混合状態(もしくは確率的プリズム効果)を引き起こし、利益率が高くなるという報告も出始めている。
個人作家にとっては、エンドレスな価格競争から解放されるという他のコストメリットもあるので、Gumroad等で試してみると面白いかもしれない。【hon.jp】
問合せ先:paidContent.orgの記事( http://www.mediabistro.com/appnewser/humble-bundle-offers-pay-what-you-want-ebooks-from-cory-doctorow-paolo-bacigalupi-more_b27391 )