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公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は6月25日、「出版指標マンスリーレポート」2025年6月号で2025年5月期の販売概況を発表した。
概況
2025年5月期の紙書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は598億6700万円で前年同月比8.4%減、書籍は350億8700万円で同4.6%減、雑誌は247億8000万円で同13.3%減。雑誌の内訳は、月刊誌が同11.7%減、週刊誌が同20.9%減。返品率は、書籍が同0.9ポイント減の40.1%、雑誌は同2.1ポイント増の50.1%。
3月からローソンとファミリーマートの配送が日販からトーハンに変わり、帳合変更に伴って雑誌販売を終了する店舗が多数発生している影響が出ているとされていた。しかし「この期間の算出データに一部不明瞭な箇所が残る」とのこと。8月以降に再検証が行われる予定で、結果次第では過去の数字が修正される可能性が示唆されていた。
書店店頭での売れ行きは、書籍がほぼ前年並みで、文芸約12%減、文庫本約1%増、ビジネス書前年並み、学参約5%増、児童書約9%増、新書本約8%減。雑誌は定期誌が約1%減、雑誌扱いコミックスが約12%減、ムックは約13%増。その他の詳細は、誌面をご確認いただきたい。
なお、出版科学研究所による紙書籍雑誌推定販売金額は取次ルートのみで、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。雑誌にはコミックスの約9割が含まれる。また、電子出版市場は1月と7月の年2回発表される。
推移グラフ
書籍雑誌
書籍
雑誌
出典
出版指標マンスリーレポート