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公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は5月26日、「出版指標マンスリーレポート」2025年5月号で2025年4月期の販売概況を発表した。
概況
2025年4月期の紙書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は796億6200万円で前年同月比10.1%減、書籍は497億5200万円で同1.8%減、雑誌は299億1000万円で同21.1%減。雑誌の内訳は、月刊誌が同16.9%減、週刊誌が同47.8%減。返品率は、書籍が同1.2ポイント減の28.6%、雑誌は同7.4ポイント増の50.1%。
3月からローソンとファミリーマートの配送が日販からトーハンに変わり、帳合変更に伴って雑誌販売を終了する店舗が多数発生している影響が出ている。ただし、雑誌販売継続店舗への送品ボリュームは維持しているとのことだ。
書店店頭での売れ行きは、書籍が約2%減で、文芸約8%減、文庫本約6%減、ビジネス書約1%減、学参約3%増、児童書約6%増、新書本約11%減。雑誌は定期誌が約3%減、雑誌扱いコミックスが約18%減、ムックは約7%増。その他の詳細は、誌面をご確認いただきたい。
なお、出版科学研究所による紙書籍雑誌推定販売金額は取次ルートのみで、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。雑誌にはコミックスの約9割が含まれる。また、電子出版市場は1月と7月の年2回発表される。
推移グラフ
書籍雑誌
書籍
雑誌
出典
出版指標マンスリーレポート