Perplexityの弁護士は文化審議会著作権分科会の元委員など 日刊出版ニュースまとめ 2026.06.10

【写真】崇文荘書店+猫
Photo by Ryou Takano(+Adobe Firefly 生成塗りつぶし“歩いている三毛猫”)
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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。AIも使っていません。中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。2026年度のピックアップログ全件はこちら

【目次】

お知らせ

恒例の出版ニュース特番が今回はなんと3部制! 登壇者9名の豪華布陣で2026年上半期を振り返り&掘り下げます。リアル会場とオンラインのハイブリッドで6月27日開催です!

総合

Around the Book World: Monday, June 8th, 2026(出版業界の最新情報:2026年6月8日(月))〈Publishing Perspectives(2026年6月8日)〉

政治

【下山進=2050年のメディア第80回】読売vs.パープレキシティ 著作権法改正をめぐる因縁の対決が始まる〈AERA DIGITAL(2026年6月9日)〉

ひとことコメント

「因縁の対決」ってなんだろう? と思ったら

特筆すべきは、パープレキシティ側のアンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業の弁護士大渕哲也は、著作権法の改正・改訂を検討する文部科学省の諮問機関である文化審議会の著作権分科会の委員を長く務めているということだ。

わお! そういうことか。新聞社などから目の敵にされてる著作権法第30条の4をはじめとした「柔軟な権利制限規定」導入の中心人物だったという位置づけで見てるわけですね。私は、大渕氏はダウンロード違法範囲拡大のときの悪印象が強いなあ。

ちなみに読売新聞社長の山口寿一氏の言う「AIが新たな表現物を生成して権利者を脅かす恐れのあることを政府が示したことはなかった」というのは真っ赤な嘘ですからね。知的財産戦略本部次世代知財システム検討委員会の報告書(2016年)には、AI創作物と人間の著作物が競合する可能性などしっかり示されています。そもそも、「柔軟な権利制限規定」を検討していたときの文化審議会著作権分科会に日本新聞協会は委員を送り込んでますから。つまり自分たちが加わって行った著作権法改正ですよ。「知らなかった」はないでしょ。(鷹野)

KADOKAWA行政処分に「うちは関係ない」で本当に大丈夫? 「詳細は後ほど」が実は命取り、フリーランス法で “うっかりハマる落とし穴”〈AdverTimes.(アドタイ) by 宣伝会議(2026年6月9日)〉

【ソウル通信】57 韓国のAIデジタル教科書 導入時期先送りの顛末〈てんまつ〉(白源根)〈The Bunka News デジタル(2026年6月9日)〉

経産省 井上博雄商務・サービス審議官が語る 「IP360」戦略と課題〈日経クロストレンド(2026年6月9日)〉

ビジュアルアーティストの“作風”を保護する米国「CREATOR法案」とは? その建て付けと生成AI時代の課題:小寺信良のIT大作戦〈ITmedia NEWS(2026年6月8日)〉

Googleの広告市場独占状態で被害を受けた者は損害賠償を請求できるとするEUの決定を受けてニュース出版社20社以上がGoogleに1000億円以上の賠償請求〈GIGAZINE(2026年6月8日)〉

社会

AI検索にどう対抗? 著作権記者が専門家と考えた カギは「共闘」〈朝日新聞(2026年6月9日)〉

ひとことコメント

共同通信はすでにGoogleと提携して互恵の関係を築きに行ってますよね。(鷹野)

iPhoneのウェブ閲覧管理に親の許可制導入 子供が見たいサイト申請〈日本経済新聞(2026年6月9日)〉

ひとことコメント

あれ? これがOS側で実装されるなら、通信キャリアが提供しているフィルタリングサービスは要らなくなる?(鷹野)

AI時代、Wikipediaの価値はより高まる 人が主役の原則をITで後押し〈日経クロステック(2026年6月9日)〉

2026年6月9日 岸田 徹 氏:AI時代のビジネス・企業・組織・人材育成ーー「学び」のAIトランスフォーメーションについて〈日本電子出版協会(2026年6月9日)〉

アニメキャラクターの自作ステッカーを作成、男性を送致 | 著作権侵害事件〈ACCS(2026年6月9日)〉

生産量急増、査読逼迫…AI時代に「論文の質」をどう担保するか〈ニュースイッチ by 日刊工業新聞社(2026年6月8日)〉

AI時代の論文「説明責任は人間が果たさねばならない」…世界最大手・学術出版社CPOが語ったこと〈ニュースイッチ by 日刊工業新聞社(2026年6月9日)〉

『月刊ニュータイプ』新旧編集長が語る、激変するアニメシーンと「全自動ディーガ」が変える視聴体験の未来〈WEBザテレビジョン(2026年6月8日)〉

経済

書籍に関わりたいライターが理解しておくべきこと。さとゆみさんに聞いた、ブックライティングの現実と可能性〈ライターマガジン(2026年6月9日)〉

【ドーント・ブックス ジェームズ・ドーントCEOに聞く】⑤ 適正な書店マージンが市場を安定化〈The Bunka News デジタル(2026年6月9日)〉

日本経済新聞社の売上高が過去10年の最高額に、買収した英紙が業績けん引…メディア企業の“勝ち組”日経の「弱点」とは? | エネルギー危機、インフレ、人手不足で明暗!通期決算「勝ち組&負け組」【2026春】〈ダイヤモンド・オンライン(2026年6月9日)〉

U.S. Audiobook Sales Grew 9% in 2025, to $2.43 Billion(2025年の米国オーディオブック売上高は9%増加し、24億3000万ドルに達した)〈Publishers Weekly(2026年6月8日)〉

Gakken 『学研の学習』を16年ぶりに復刊 東博監修で発売前にランキング入り〈The Bunka News デジタル(2026年6月8日)〉

「制作費を筆者、出版社で負担」しあう画期的なシステムだ…異色の出版社つくった「12歳差・年下が社長」バディの想い〈東洋経済オンライン(2026年6月8日)〉

ひとことコメント

「共創出版」なんて呼び方をしていますが、それって昔からある「共同出版」あるいは「協力出版」ですよね。ぜんぜん「新たな出版スタイル」ではないと思いますよ。車輪の再発明では。(鷹野)

生き残りへ 変わる書店〈産経ニュース(2026年6月8日)〉

読売基幹7社25年度決算は減収減益 当期純利益は33.0%減41億円〈The Bunka News デジタル(2026年6月8日)〉

「異世界」からの脱出──米国と世界市場が求める日本アニメの新潮流〈Forbes JAPAN(2026年6月8日)〉

技術

グーグル「NotebookLM」が進化、出力形式追加やソース収集の補助も〈ケータイ Watch(2026年6月9日)〉

Apple、「iOS 27」を発表 ~「Gemini」を採用し、AIをOSに深く統合、アプリ操作もAIが可能に、OS性能や子どもの保護も改善〈窓の杜(2026年6月9日)〉

イベント

日本電子出版協会「著作権入門セミナー 第1回 村瀬拓男弁護士」〈オンライン/6月24日〉

日本出版学会 学術出版研究部会「大学教科書とデジタル教材」柴田守氏、猪石有希氏(有斐閣)〈専修大学神田キャンパス/6月26日〉

日本電子出版協会「連想情報学の挑戦――神保町という体験の電子化を目指した25年」講師:高野明彦氏〈オンライン/6月26日〉

2026年上半期の出版ニュースを振り返る――HON[.]jp News Casting / 古幡瑞穂×内沼晋太郎×梶原治樹×菊池健×libro×徳力基彦×松浦シゲキ×大西隆幸×鷹野凌〈東京都渋谷区(HENNGE)+オンライン/6月27日〉

日本電子出版協会「電子出版、激動の十余年――新生HON[.]jpの軌跡と未来」講師:鷹野凌〈オンライン/6月30日〉

日本電子出版協会「著作権入門セミナー 第2回 村瀬拓男弁護士」〈オンライン/7月1日〉

日本電子出版協会「著作権入門セミナー 第3回 村瀬拓男弁護士」〈オンライン/7月8日〉

お知らせ

新刊『出版とフリー 〈無料〉との競争の果てに起きたこと』について

クリス・アンダーソンの名著『フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略』(2009年・NHK出版)を再読し、日本の出版状況に合わせて考察した10年前の連載コラムが本になりました。最終章は書きおろしの「生成AIとフリー」です。

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