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2025年5月25日~31日は「情プラ法大規模事業者に爆サイなど追加指定」「AI Mode・AI Overviewはトラフィックを送る?」などが話題に。広い意味での出版に関連する最新ニュースから編集長 鷹野が気になるものをピックアップし、独自の視点でコメントしてあります(ISSN 2436-8237)。
なんか今回は取り上げたいニュースがやたら多くて、自然と増量版になっております。
【目次】
- お知らせ
- 政治
- デジタル空間における情報流通の諸課題への対処に関する検討会 デジタル広告ワーキンググループ(第10回)配付資料〈総務省(2025年5月27日)〉
- “AI推進法”成立 参院本会議で可決〈ITmedia AI+(2025年5月28日)〉
- マンガ・アニメ・ゲームをデータベース化して世界へ発信…政府の「デジタルアーカイブ戦略」、聖地巡礼促進〈読売新聞(2025年5月28日)〉
- 書店振興プロジェクトチームで実施した機運醸成に係る調査事業の報告書を公開しました〈経済産業省(2025年5月29日)〉
- SNSでの中傷対応義務付けで総務省が新たに4社指定 申告窓口整備や削除基準明示求める〈産経ニュース(2025年5月30日)〉
- オンラインカジノ規制強化へ サイトへの誘導禁止などで対策は万全?「ブロッキング」には危険性も【Nスタ解説】〈TBS NEWS DIG(2025年5月30日)〉
- 社会
- 「1番大切なのはAIに負けないこと」――ゲーム「東方」最新作でAIを使った理由は? ZUNさんが明かす〈ITmedia AI+(2025年5月26日)〉
- 日本でもファン爆増 世界中で中国の「ウェブ小説」がここまで人気なワケ〈クーリエ・ジャポン(2025年5月26日)〉
- 新聞校閲は何メートル走? 『校正・校閲11の現場』を読んで〈コトバのゲンバ(中日新聞校閲部)(2025年5月27日)〉
- ChatGPT“ジブリ化”で問われている生成AI時代の著作権(2) 先進的すぎて伝わらない、日本の著作権 – 生成AIストリーム〈窓の杜(2025年5月28日)〉
- インボイスで不利益あっても97%が申告できず 取引先との関係懸念〈朝日新聞(2025年5月28日)〉
- それでも朝日新聞を信頼できるか? 出演者が怒るJBpress動画コンテンツの“無断使用”、著作権への無自覚さを問う 【西田亮介の週刊時評】他人のコンテンツでちゃっかり商売する朝日の不公正〈JBpress(2025年5月30日)〉
- 経済
- アイティメディアとPerplexityが提携、AI検索の広告シェア〈Media Innovation(2025年5月26日)〉
- 2025年4月期 紙書籍雑誌推定販売金額は前年同月比10.1%減 ~ 出版指標マンスリーレポートより〈HON.jp News Blog(2025年5月26日)〉
- 2040年、出版の未来(第四回・終)寄稿・メディアドゥ上級顧問 新名 新〈株式会社メディアドゥ(2025年5月27日)〉
- 「あと10年で新聞の部数は激減する」元朝日新聞・尾形聡彦氏、もう「届かない」オールドメディアの“破綻”〈みんかぶ(マガジン)(2025年5月27日)〉
- KADOKAWAの革新的な出版製造流通DXプロジェクト「BEC」が実現 「欲しい本がいつでも手に入る世界」 | K-Insight〈KADOKAWAグループ ポータルサイト(2025年5月29日)〉
- 技術
- お知らせ
- 雑記
お知らせ
HON.jp Podcasting「#33 AI検索とメディアの未来(2025年5月27日版)」を配信しました
今回は、Google検索の新機能「AI Mode」について。途中でも触れてますが、最初は「AIと検索の未来」をテーマにしようと思っていました。しかし、台本を書いている途中で「検索に未来はない(SearchからResearchに変わる)」ことに気づいて、ちょっとずらすことに。
で、公開直後に、Catalyst by Publidiaの最新回とネタが被っていたことに気づきました。アヨハタさん、すみません。私のほうが後発ですが偶然です。まあ、タイミング的に、被りやすいネタではあります(言い訳)。
この番組ではみなさまからのお便りをお待ちしています。番組の感想や「こんなトピックスを取り上げて欲しい」「最近こんなことが気になっているが、どう思うか?」「こんな本が面白かった」など、本に関わることならなんでも構いません。こちらのページから気軽に送付ください。
政治
デジタル空間における情報流通の諸課題への対処に関する検討会 デジタル広告ワーキンググループ(第10回)配付資料〈総務省(2025年5月27日)〉
パブコメの結果が公開されました。今回は「広告の内容に違法・不当な内容を含まないことを前提に、偽・誤情報や違法アップロードコンテンツ等を掲載する媒体へ広告が意図せず配信されることによるリスクに対応することを目的」としたガイダンスに対するパブコメだったのですが、広告の内容(エロ広告など)やユーザビリティに関する意見がたくさん届いたようです。軽くいなされていて、苦笑いしてしまいました。
しかし、今回の発端は「著名人等のなりすまし型『偽広告』を端緒とした投資詐欺等が問題」だったはずなのに、なぜユーザー側の対策を深化するのではなく、逆サイドの広告主に焦点を当ててブランドセーフティー対策に行ったのか、という点に正直疑問はあります。偽広告対策はヒアリング総括でいったん終わったということなのかな。
“AI推進法”成立 参院本会議で可決〈ITmedia AI+(2025年5月28日)〉
基本は推進です。でも悪質な事業者による権利侵害が明らかになったら、国が「指導、助言、情報の提供その他の必要な措置を講ずる」と明記されました。罰則はなし。実効性は……?
「AI規制」の欧州、開発重視に 国際競争でにじむ焦り〈日本経済新聞(2025年5月28日)〉
関連して、欧州も規制から推進に舵を切ったという現状も押さえておく必要があるでしょう。
マンガ・アニメ・ゲームをデータベース化して世界へ発信…政府の「デジタルアーカイブ戦略」、聖地巡礼促進〈読売新聞(2025年5月28日)〉
ちょっと、読売新聞さん? なにこのタイトル。デジタルアーカイブ戦略ってことは、どう考えてもマンガ・アニメ・ゲームの「メタデータの整備」だと思ったのですが、記事が出た当日にはまだ「委員のみ配布」になってて、内容が確認できませんでした。ぐぬぬ。
2日後に公開された「デジタルアーカイブ戦略2026-2030(PDF)」を確認したところ、p9「基本的施策」の1番目には、以下のように記されていました。
◆デジタルアーカイブの推進に係る基盤整備◆ 文化資産・学術資料等に係るメタデータの整備(サムネイルを含む)、コンテンツのデジタル化、デジタルアーカイブの管理・維持、著作権等の権利に関する情報の付与、二次利用条件の明示その他のデジタルアーカイブの推進に係る基盤整備に向けた取組を推進します。
しっかり「メタデータの整備」って書いてあるじゃん! 取材した人が、メタデータという言葉の意味をちゃんと理解していたら「マンガ・アニメ・ゲームをデータベース化」なんてタイトルにはしないですよね。これ、もしかしたら「委員のみ配布」で記者にも資料が共有されてなかったことによる弊害なのかも?
書店振興プロジェクトチームで実施した機運醸成に係る調査事業の報告書を公開しました〈経済産業省(2025年5月29日)〉
METI Journal「今どきの本屋のはなし」特集は、「機運醸成」が目的だったんですね。記事1本ごとの内容に政治的香りはほとんどないのですが、束ねるとそういう意図があったのだなあ、と。
あと、「地域コミュニティにおける書店が与える影響調査調査報告書」のほうは「書店が街の賑わいや地域とのつながりを有する可能性は示唆されましたが、因果関係を実証したものではないため、更なる調査が必要です」とされています。
これ、調査主体が別なので単なる偶然だと思いますが、同じ日に「図書館が多く、充実している街ほど要介護者が少ない」という調査結果が出ています。これもあくまで相関関係であって、厳密な因果関係は言えないと断っています。面白い偶然です。
なぜ書店なのか? 図書館ではダメなのか? という観点では、中国経済産業局で書店振興に取り組んできた伊東直人氏が数日後に、市場があるから自然淘汰が起きる、それによって価値ある本が校正に残されるようになる、だから書店が必要というロジックを展開していました。うーん、これはいっけん筋が通って見えるけど、異論・反発も予想できるなあ。
SNSでの中傷対応義務付けで総務省が新たに4社指定 申告窓口整備や削除基準明示求める〈産経ニュース(2025年5月30日)〉
産経新聞から「暴露炎上系なぜ除外」と批判する記事が出た直後、というか同日に、Pinterest、Amebaブログ、爆サイ.com、ニコニコが追加指定されました。いやあ、良かったですね(?)。この調子なら恐らく今後も、指定企業・サービスが増えていくものと思われます。
オンラインカジノ規制強化へ サイトへの誘導禁止などで対策は万全?「ブロッキング」には危険性も【Nスタ解説】〈TBS NEWS DIG(2025年5月30日)〉
治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会の高市早苗会長は、「ブロッキング」の必要性を強調しています。
あー、なるほど。今回、急にまた「ブロッキング」って話が出てきたなと思ったら、自民党からの圧力でしたか。ちなみにこの報道の数日前に開催された検討会では、JAIPAが「ブロッキングによるアクセス抑止について」でしっかり釘を刺していました(資料4-3)。繰り返し、通信の秘密は国民全員に影響することである、と訴えています。
社会
「1番大切なのはAIに負けないこと」――ゲーム「東方」最新作でAIを使った理由は? ZUNさんが明かす〈ITmedia AI+(2025年5月26日)〉
「モノを作ることをAIに委ねてしまうことは、もちろんAIに負けてる。だけどAIを否定すること、AIを嫌いだからと拒否することも、AIに負けてる」との見解を示した。
至極まっとうなことをおっしゃっている。と、私は思います。でも、ここに反発する人もいるだろう、という想像もできてしまいました。そもそも背景テクスチャの生成に使ったのみで、しかもAdobe Fireflyだから権利的な問題もクリアされているわけですもんね。動画はこちら。明確に、強い意思を持って、どうでもいい場所に、あえて使った、とおっしゃってます。AIは道具として使うものだという「意思表示」だとも。
日本でもファン爆増 世界中で中国の「ウェブ小説」がここまで人気なワケ〈クーリエ・ジャポン(2025年5月26日)〉
投稿プラットフォーム公式で、AI翻訳による海外向け配信をやっているそうです。馬場公彦氏に「網絡文学」についてレポートいただいたのは2020年末でしたが、いまはまたさらに違った状況になってそうですね。しかし、「日本でもファン爆増」ですか。ぜんぜん実感ないな……私のアンテナの向きが悪いのかしら?
新聞校閲は何メートル走? 『校正・校閲11の現場』を読んで〈コトバのゲンバ(中日新聞校閲部)(2025年5月27日)〉
大学の授業のコメントシートでちょうど「テレビ番組のテロップでよくミスがありますけど、校正ってどれくらいの時間かけてやるものなんですか?」とという主旨の質問があり、タイミングの良い記事でした。
ChatGPT“ジブリ化”で問われている生成AI時代の著作権(2) 先進的すぎて伝わらない、日本の著作権 – 生成AIストリーム〈窓の杜(2025年5月28日)〉
日本の文化庁が「依拠性」と「類似性」の二段階基準を明確に対外発信したのは、これが初めてです。
え? と思い慌てて調べてみましたが、確かに見つけられません。令和3年の文化庁公式「著作権テキスト(PDF)」を検索してみましたが、「依拠」はゼロ、「類似」は著作権法の条文だけ。マジですか。私、大学の著作権講義90分で、絶対そこは説明を端折れないと思って丁寧にやってきたんですが……まあいいか。
インボイスで不利益あっても97%が申告できず 取引先との関係懸念〈朝日新聞(2025年5月28日)〉
公取委に通報したら、いくら公取委がしっかり秘匿したとしても、通報があったという事実だけで誰かすぐバレる、みたいな状況は確かにあり得るでしょうね。バレて取引サイトの関係が壊れるより、多少不利な条件でものんでしまったほうがいい、という判断になっても不思議ではありません。まあ、事前に予想されていたことではありますが。そもそも「仕入税額控除が受けられない」という難解でトリッキーな制度が悪辣すぎるわけですが。2割特例期間、延長してくれるかなあ……?
それでも朝日新聞を信頼できるか? 出演者が怒るJBpress動画コンテンツの“無断使用”、著作権への無自覚さを問う 【西田亮介の週刊時評】他人のコンテンツでちゃっかり商売する朝日の不公正〈JBpress(2025年5月30日)〉
これは……そもそも出典が明示されてなかった時点で朝日新聞がダメなのは確かなんですが、YouTube番組であろうと著作権法第40条(公開の演説等の利用)は適応されうるように思うのですが。どうなんだろう?
いくら「これはコンテンツなんだ!」と主張しようと、実態として政治家が「政治に影響を与える意図を持つ意見の開陳」(加戸守行『著作権法逐条講義』p315/中山信弘『著作権法』p353の孫引き)をしたなら、それは権利制限の対象になるのでは。
いや、まあ、出典が明示されてなかった時点でダメなんですが。なんか、西田亮介氏は「エモい記事」論争から朝日新聞と確執がありそうですよね。
経済
アイティメディアとPerplexityが提携、AI検索の広告シェア〈Media Innovation(2025年5月26日)〉
ちょっと「お?」と思った動き。アイティメディアはソフトバンクグループの企業です。ソフトバンクは昨年、OpenAIに巨額の追加投資を決定しています。Perplexityはライバルですよね。あっちにもこっちにも唾を付けておく、ポートフォリオ運用かしら? ちなみにタイトルは「広告“収益”シェア」としたほうが良いと思います。
2025年4月期 紙書籍雑誌推定販売金額は前年同月比10.1%減 ~ 出版指標マンスリーレポートより〈HON.jp News Blog(2025年5月26日)〉
週刊誌の対前年比47.8%減がえぐい。3月のコンビニ帳合変更に伴う販売終了の影響が大きいようですが、某出版社営業部の方によると「それだけでは説明がつかない下落幅」とのことです。確かに、3月の週刊誌は同21.1%減ですもんね。この数字が来年2月まで続くのか……と思っていたのですが、4月に限った現象かもしれません。
2040年、出版の未来(第四回・終)寄稿・メディアドゥ上級顧問 新名 新〈株式会社メディアドゥ(2025年5月27日)〉
実は質的担保とマネタイズは密接に関係している。hon.jpの主宰者、鷹野凌氏はこれを「価値ある情報の多くがペイウォールの向こう側にある状態になる」と表現している。
わーっ! 言及いただきありがとうございます。最終回です。そして5月末での退任、ほんとうにお疲れさまでした。
Press Gazette launches metered paywall(プレス・ガゼットが有料購読制を導入)〈Press Gazette(2025年5月28日)〉
そして今週もまた価値ある情報の多くがペイウォールの向こう側になる事例が。
雑誌「冬の時代」コンビニからも消えても存在意義…吉田豪「有力な情報は無料では得られない」〈みんかぶ(マガジン)(2025年5月30日)〉
お、私と同意見。でも、ごめんなさい。そもそも株式売買など金融系にはあまり興味がないので、この記事のペイウォールの向こう側は私も読んでいません。特集「オールドメディアの黄昏」には少し食指が動きましたが、無料トライアルしてまで続きを読もうとは思えませんでした。
1カ月間の無料トライアルって、決済情報を先に渡しておいて1か月後に決済が自動で始まるパターンだと思うので、解約するのを忘れる可能性が高いから嫌なんですよね。むしろ記事1本100円などのバラ売りなら買っていたかもしれません。
「あと10年で新聞の部数は激減する」元朝日新聞・尾形聡彦氏、もう「届かない」オールドメディアの“破綻”〈みんかぶ(マガジン)(2025年5月27日)〉
この記事もペイウォールの向こう側は読んでいません。だから内容にはとくに言及しませんが、タイトルにはツッコミを入れざるを得ない。「あと10年で新聞の部数は激減する」って、もうすでに激減してますよね? 「あと10年で」ときたら、たとえば「消滅寸前に」とか「現在の10分の1に」みたいな受け方をすべきなのでは。実際、本文には「部数は1/10とかになってくると思う」と書かれてるわけで。
まあ、こういう記事タイトルは寄稿者ではなく編集部側が勝手に付けている場合も多いので、もしそうなら寄稿者が気の毒です。あと、これも特集「オールドメディアの黄昏」のうちの1本なので、このクオリティなら無料トライアルしてまで続きを読もうと思えなかったというのも正直なところ。
KADOKAWAの革新的な出版製造流通DXプロジェクト「BEC」が実現 「欲しい本がいつでも手に入る世界」 | K-Insight〈KADOKAWAグループ ポータルサイト(2025年5月29日)〉
JEPAで先日、見学会をさせていただいたんですが、そのときブリーフィングなどでお聞きしたことの大半が、オープンしたばかりのオウンドメディアで公開されてます。写真もいっぱい。行けなかった方は、ぜひご参照ください。ただのPOD工場ではなく、物流倉庫としての機能が大きいことがわかります。
技術
Googleに年43万円払いますか? AIが揺らすインターネット〈日本経済新聞(2025年5月26日)〉
Google「AI Mode」の影響に関する考察がどんどん出ています。日経は、Googleが新たに始めた年43万円の最上位サービスを話の発端とし、いますぐではないにしても「グーグルが広告への依存度を着実に低下させ、広告のみに頼らない未来を意識していることは理解する必要がある」としています。広告ビジネスが揺らぐと、いまは無料で提供されている情報やサービスも、有料化していくことになるでしょうからね。
グーグルはAIで「検索+広告ビジネス」を壊すのか。幹部取材でわかった真の狙い〈Business Insider Japan(2025年5月26日)〉
こちらは西田宗千佳氏の考察。AI検索とGoogleの既存ビジネス――主にショッピングなどとの融合を進めて「『欲しいものを探して買う』ところまでの動線」を強化することが狙い、ということのようです。
AI Mode/AI Overviewはウェブトラフィックを送る、Google CEOが約束〈海外SEO情報ブログ(2025年5月29日)〉
約束、ねぇ……と思ってしまいました。「AI Modeがウェブへトラフィックを送ることを製品の方向性としてGoogleは非常に重視している」とのことですが、実際すでにAI Overviews(AIによる概要)登場以降、トラフィックが減っているという声もあります。
まあ、可能性として、ブラックハットなSEOでトラフィックを稼いでいたメディアに、たまたまこのタイミングでペナルティーによる検索結果順位下落が発生している、ということも考えられます。そして逆恨みの批判をしていたりもするので、全体の傾向を見ないとなんとも言えないところではあります。
たとえば、昨年末に行われたいわゆる「寄生サイト」対策では、CNNなど超大手メディアも制裁を食らってます。どうもその下落を、AIのせいにしている節があるのですよね。
「AIでSEOは終わるのか?」―経営・現場レベルでリアルな対応方針を検討してみた!〈AdverTimes.(アドタイ) by 宣伝会議(2025年5月27日)〉
ちょうどこの記事が出た日に、Google検索セントラルで「AI機能とウェブサイト」という公式ガイダンス記事が公開されています。「AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」とのこと。従来のSEOの延長上にある、というアドタイ記事の推測通りですね。
お知らせ
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雑記
NPO法人事務の重たいタスクをひとつ片付けたタイミングで、大学の演習授業で私の負荷が最も大きい「原稿チェック」の大波が押し寄せてきました。去年より執筆本数を減らしたのでけっこう負荷は軽減できたのですが、それでも徹夜作業が必要になってしまいました。いやあ、体に堪える。学生同士で編集するのが主なんですが、一般公開するから手が抜けないんですよね。直前に指導していても、間違った「引用」をスルーしてたりしますから。(鷹野)