
《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は4月25日、2025年3月期の販売概況を発表した。
概況
「出版指標マンスリーレポート」2025年4月号によると、2025年3月期の紙書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は1198億5500万円で前年同月比4.4%減、書籍は811億5900万円で同2.9%減、雑誌は386億9600万円で同7.4%減だった。
雑誌の内訳は、月刊誌が同5.2%減、週刊誌が同21.1%減。同月からローソンとファミリーマートの配送が日販からトーハンに変わり、雑誌販売を終了した店舗の返品による影響が、とくにコンビニ販売シェアの大きい週刊誌に出ている。返品率は、書籍が同0.3ポイント増の25.2%、雑誌は同3.0ポイント増の43.0%だった。
3月期の書店店頭での売れ行きは、書籍が約5%減で、文芸約6%減、文庫本約8%減、ビジネス書約5%減、学参約2%増、児童書約5%減、新書本約17%減。雑誌は定期誌とムックがほぼ前年並み、雑誌扱いコミックスが約2%増で3か月ぶりのプラス。
なお、出版科学研究所による紙書籍雑誌推定販売金額は取次ルートのみで、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。雑誌にはコミックスの約9割が含まれる。また、電子出版市場は1月と7月の年2回発表される。
推移グラフ
書籍雑誌
書籍
雑誌
出典
出版指標マンスリーレポート