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公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は11月25日、2024年10月期の販売概況を発表した。
【目次】
概況
「出版指標マンスリーレポート」2024年11月号によると、2024年10月期の紙書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は766億1500万円で前年同月比9.7%減、書籍は436億3800万円で同12.4%減、雑誌は329億7700万円で同5.9%減だった。
雑誌の内訳は、月刊誌が7.0%減、週刊誌が同0.3%減。返品率は、書籍が同4.0ポイント増の37.8%、雑誌は同1.8ポイント増の46.7%。書籍の大幅減は、返品の大幅な増加によるもの。
既存店における書店店頭での売れ行きは、書籍全体では約2%減で、文芸が約9%減、、文庫本が約2%減、ビジネス書が約1%減、学参はほぼ前年並み、児童書が約3%減。文芸の大幅減は前年同月発売のヒット作・黒柳徹子『続窓ぎわのトットちゃん』(講談社)が要因とのこと。
雑誌は定期誌が約2%減、雑誌扱いコミックスが約12%減、ムックが約1%増。雑誌扱いコミックスは一部の大ヒット以外は前年同期のヒット作に比べボリュームが縮小傾向。コミックスは1割以上のマイナスが3年にわたって続いている。
なお、出版科学研究所による紙書籍雑誌推定販売金額は取次ルートのみで、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。また、電子出版市場は1月と7月の年2回発表される。
推移グラフ
書籍雑誌
書籍
雑誌
出典
出版指標マンスリーレポート