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公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は7月25日、「出版指標マンスリーレポート」2025年7月号で2025年6月期の販売概況を発表した。
概況
2025年6月期の紙書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は726億9300万円で前年同月比1.4%増、書籍は413億0400万円で同7.6%増、雑誌は313億9000万円で同5.7%減。雑誌の内訳は、月刊誌が同4.8%減、週刊誌が同11.0%減。返品率は、書籍が同3.9ポイント減の37.0%、雑誌は同0.8ポイント増の45.9%。
書籍は新刊発行金額・出回り金額が前年同月を上回り、返品も抑制されたことで大きくプラスとなった。3月以降の雑誌は「算出データに一部不明瞭な箇所が残る」ため8月以降に再検証が行われる予定で、その結果次第では過去の数字が修正される可能性が示唆されている。
書店店頭での売れ行きは、ほぼ全てのジャンルで前年同月を下回っているとのこと。書籍全体が約6%減で、文芸約13%減、文庫本約4%減、ビジネス書約6%減、学参約4%減、児童書約5%減、新書本約5%減。雑誌は定期誌が約6%減、雑誌扱いコミックスが約14%減、ムックはほぼ前年なみ。その他の詳細は、誌面をご確認いただきたい。
なお、出版科学研究所による紙書籍雑誌推定販売金額は取次ルートのみで、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。雑誌にはコミックスの約9割が含まれる。また、電子出版市場は1月と7月の年2回発表される。2025年上半期の数字はこちらの記事を参照。
推移グラフ
書籍雑誌
書籍