米国「デジタル出版物は売上金ではなくライセンス収入」判決が発火点、音楽アーティストたちが続々と訴訟モード

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【編集部記事】米国裁判所の2年前の判決が発火点となり、デジタル音楽業界がApple社を巻き込んで大騒動になっている。

 騒動の発端は、2010年に人気ラッパーEminem氏のデジタル音楽配信契約の収益に関して、芸能事務所側と出版社側が「売上金か、それともライセンス収入か」を争っていた裁判。結局判決は、ファイルの所有権が譲渡されないのであれば、販売サイト側から出版社側に支払われるお金は契約文面上の「商品売上」にはなりえず、「2次ライセンス収入」にあたるというものだったが、この判決直後から他の音楽アーティストたちも続々と音楽レーベル大手に対し差額の請求を開始。

 今年に入り、 Rob Zombie氏やRick James氏の事務所が大手音楽レーベルUMGに対しロイヤリティ差額分の計算方法について争っていたところ、原告側が2010年裁判で使われた証拠書類(Apple社の売上報告など)の開示を要求。しかし、UMG/Apple陣営が「それは企業秘密だ」と猛反発しているとのこと。

 この騒動に、現地のデジタル知財関係者たちは息をのみながら注目しているという。【hon.jp】

問合せ先:The Hollywood Reporterの記事( http://www.hollywoodreporter.com/thr-esq/apple-steve-jobs-deposition-universal-music-317999

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