Google Book Search裁判さらに混迷、「今さら著作権者の事が気になるのか?」Chin判事がGoogle側に質問

《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》

【編集部記事】現地時間の5月3日、2005年に始まった「Google Book Search訴訟」がさらに混迷を深めている模様。

 現地報道によると、被告側のGoogle社(本社:米国カリフォルニア州)は今年1月に原告団からThe Authors Guild(本部:米国ニューヨーク州)など作家団体を排除するよう裁判所に要請。今回の公聴会は、その要請内容に対する双方の主張を確認するためのもの。Denny Chin判事は「(Google側はフェアユースを主張しているはずなのに)今さら著作権者の事が気になるのか?」とGoogle弁護団に質問したところ、「議論の大前提となっている著作権の所有者は、出版契約により、著者ではなく出版社側である可能性を主張しているだけ」と答え、論点の切り替えを要請。

 Google弁護団は現在、極秘裏に大手出版社と新たな和解交渉を進めており、今回のやり取りは「出版社側と共闘体制を構築したほうが無難」というGoogle側の計算がある模様。本件について、Denny Chin判事は結論を出すのは早くても9月以降となる予定。【hon.jp】

問合せ先:米Bloomberg.comの記事( http://www.businessweek.com/news/2012-05-03/google-argues-for-dismissal-of-authors-book-scan-lawsuit

広告

著者について

About hon.jp Staff 7938 Articles
株式会社hon.jp(2018年3月31日で解散)スタッフによる記事のアーカイブです。ニュースメディア「hon.jp DayWatch」はNPO法人HON.jpが事業継承し、2018年10月1日より「HON.jp News Blog」へ名称変更、リニューアルして運営しています。リンク先が消えている場合は、Wayback Machineなどを利用すると、当時の記事が掘り出せるかもしれません。
タグ: /