「予算がいくらあっても足りない」ハーバード大学図書館が教職員に論文等のオープンアクセス化を要請

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【編集部記事】ギーク系ニューサイト「BoingBoing.com」によると、Harvard大学(本部:米国マサチューセッツ州)の図書館部門が全教職員に対し、学術論文等をオープンアクセス系の媒体に提供するよう要請しているとのこと。

 今年に入り、欧米では研究者を中心に学術研究成果のオープンアクセス化を推進する動きが高まっており、有償学術ジャーナル誌の出版社のボイコット運動が活発化。1月21日には、フィールズ受賞数学者であるCambridge大学Timothy Gowers教授が大手Elsevier社(本社:オランダ・アムステルダム市)からの出版をボイコットすることをブログ上で宣言。あっという間に欧米圏の主要大学に飛び火し、Academic Spring(学術の春)運動と命名されるまでの事態に発展している。

 大学側は「これ以上の有償ジャーナル購入は予算的に維持不可能」とし、無償のオープンアクセス対応してくれる媒体のみに寄稿を促す方針を決定した模様だ。【hon.jp】

問合せ先:BoingBoing.comの記事( http://boingboing.net/2012/04/23/harvard-library-to-faculty-we.html

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