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2019年6月3日~9日は「eBookJapanがebookjapanに」「ヘッジファンドがバーンズ&ノーブル買収へ」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。
【目次】
国内
「まんが王国」に読み放題パックが登場、恋愛コミック4誌が対象で月額税別500円〈HON.jp News Blog(2019年6月3日)〉
対象4誌は、ブックパスやKindle Unlimitedではバックナンバーの一部が読み放題対象になっているだけでした。他がやってないラインアップをパッケージにして、ピンポイントで攻めていく感じでしょうか。
メディバンペイントが3000万ダウンロードを突破〈HON.jp News Blog(2019年6月3日)〉
約4年半での達成。当初から他言語展開しているのもあり、海外ユーザー比率が高いです。
「eBookJapan」での書籍販売が6月27日で終了 ~ 今後はヤフー・イーブック共同運営の「ebookjapan」へ「お引越し」〈HON.jp News Blog(2019年6月3日)〉
とうとう終了に。「当初よりマシになった」という声を見かけていたので、2月末時点の状況と比べてみました。が、いろいろ見落としがあったようで、あれやこれも未継承という指摘が。これはむしろ、長年にわたってユーザーの声を聞き、細かな点まで行き届いていたサービスだった、ということなのでしょう。
はてな、集英社「少年ジャンプ+」のウェブ版にストア機能を提供 ~ アプリ同様ブラウザからもポイント購入で話単位レンタルが可能に〈HON.jp News Blog(2019年6月4日)〉
1話48時間のレンタルが30pt(=30円)前後でできます。都度決済ではなくポイントなので、こういうマイクロ課金も可能に。マイクロコンテンツ化がどんどん進みそうです。また、はてながシステム提供している他社サービスにも、恐らく今後展開されていくことでしょう。
「note」クリエイター支援プログラム参画パートナーが43に〈HON.jp News Blog(2019年6月4日)〉
noteで話題になったクリエイターを定期的にパートナーへ紹介するプログラム。リリースでは43パートナーのロゴ画像だけだったので、テキストで一覧にしてみました。
マンガ家・阿部ゆたか氏の40周年記念特設ページが期間限定公開 ~ ボイジャーの高精細画像表示ビューア「Gaze-On」を試験導入〈HON.jp News Blog(2019年6月5日)〉
リアル展示は9日で終了しましたが、オンラインはまだ見られます。期間限定なのでお早めに。高精細画像専用の表示ビューアということで、かなーり拡大できます。
電子マンガを紙で出版、電子出版サービス「マンガハックPerry」にPOD出版メニューが追加〈HON.jp News Blog(2019年6月5日)〉
アマゾンと、期間限定でTSUTAYA BOOKSTORE五反田店でも販売中。Twitterで、実際にPOD出版してみた作家の方々の声が拾えたのですが、結構質が良く満足度が高いみたいです。
「マンガBANG!」累計1000万ダウンロード突破〈HON.jp News Blog(2019年6月5日)〉
こちらも約4年半での達成。マイルストーン的なリリースが多い1週間でした。
定額制サービス全般の利用者は25.5%、ECサイト購入頻度の低い人の方が電子書籍の利用割合は高い結果に ~ ECのミカタ発表〈HON.jp News Blog(2019年6月5日)〉
Amazonプライム会員は、送料無料などの特典があるからEC利用頻度が高くなる上、Amazon Prime Videoという定額制動画サービスの利用率も飛び抜けて高いから、その傾向に引きずられているというのはあると思われます。ところが電子書籍は逆傾向というのが面白い。Prime Readingがまだあんまり使われていないのか、定額制電子書籍サービスだと認識されていないのか。
セルシス、創作テクニックの共有サービス「CLIP STUDIO TIPS」をリニューアル〈HON.jp News Blog(2019年6月6日)〉
創作テクニック専門の、ノウハウ共有サービス。すみません、いままで存在をほとんど認識していませんでした……(汗)
海外
ヘッジファンドがバーンズ&ノーブル買収間近〈HON.jp News Blog(2019年6月7日)〉
いわゆる“ハゲタカファンド”。とはいえ、安く買って、荒療治でもなんでもして再建して企業価値を高めて、高く売るのがこういうファンドの役目。再建に向け抜本的な改革が動き出す、と見るべきなのでしょう。マガジン航に、2018年3月の時点でNook部門は黒字化したという記事(↓)がありましたが、これからどうなるか。
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