ヘッジファンドがバーンズ&ノーブル買収間近

noteで書く

《この記事は約 1 分で読めます(1分で600字計算)》

 米最大手書籍チェーン店のバーンズ&ノーブル(Barnes & Noble、以下B&N)は以前から買収先を探していたが、ヘッジファンドのエリオット・マネージメントとの買収話が最終段階に入っているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。

 複数の買い手候補との間でオークションになり、1株6.5ドルになるだろうと関係者が明かしたという。このニュースを受けて、低迷していたB&Nの株価は30%高の5.96ドルの終値をつけた。

 エリオット・マネージメントは1977年創業、ニューヨークに本社を置き、ポール・シンガーCEOの元、340億ドルの経営資産を持ついわゆるハゲタカファンド。昨年4月にはイギリスの書籍チェーン、ウォーターストーンズの過半数株主となっている。ポートフォリオは多岐にわたり、2014年より日本の三光汽船の経営再建にも関わっている。B&Nは全米に600店舗を抱える書店チェーン。

参考リンク

ウォール・ストリート・ジャーナルの記事 

noteで書く

広告

著者について

About 大原ケイ 289 Articles
NPO法人HON.jpファウンダー。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。
タグ: /