日刊出版ニュースまとめ 2022.03.31

角川武蔵野ミュージアム 本棚劇場

《この記事は約 12 分で読めます》

 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版に関連するニュースをデイリーでまとめています。

【目次】

国内

本を作るときはどのように頒布するか? まで考える必要がある(紙でも電子でも)〈HON.jp News Blog(2022年3月30日)〉

(紙の)本の5つの要件 日本エディタースクール『本の知識』(2009年) いっぽう、日本エディタースクール『本の知識』(2009年)によると、本には以下の5つの要件があるとされています。内容のあること持ち運びが容易にできる紙葉がとじられている中身とそれを保護するもの(表紙)があるある程度の分量がある ご覧のとおり、これはあくまで「紙の本」の要件です。2009年初版ですが、まだこのころはデジタル出版について考...

同人販売サイト「DLsite」を作家が提訴 モザイク処理でトラブルか〈弁護士ドットコム(2022年3月30日)〉

同人作品のダウンロード販売大手「DLsite」で、ユーザー資格を不当に取り消されたとして、同人作家の男性が運営会社を相手取り、慰謝料など約150万円の支払いを求める裁判を東京地裁に起こした。3月11日に第1回...

「Google Chrome 100」が安定版に ~アプリアイコンも新しく〈窓の杜(2022年3月30日)〉

 米Googleは3月29日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome 100」を安定(Stable)チャネルへリリースした。Windows/Mac版は「Extended Stable」チャネルでも公開されている。

クリエイター必見? 締め切りを守るためのお守り「締切守」を所沢で入手 果たして効果は〈ITmedia NEWS(2022年3月30日)〉

小説家や漫画家、写真家、芸術家といった作家はもちろん、同人メインで活動する個人のクリエイターに必ずついて回るのが「締め切り」だが、それを守るためのお守り「締切守」が存在するという。

国立情報学研究所(NII)、CiNii Researchのデータソースの追加やCiNii Articleの統合延期等を発表〈カレントアウェアネス・ポータル(2022年3月30日)〉

視覚障害者用の電子図書館システム、リリースへ 音声で読み上げ〈毎日新聞(2022年3月30日)〉

 電子書籍の取り次ぎ大手「メディアドゥ」(東京都)は視覚障害者用の電子図書館システム「アクセシブルライブラリー」を開発した。ビジネス書や小説をスマートフォンやパソコンの自動音声で読み上げる仕組み。4月から公共図書館を通じてサービスを開始する予定だ。

国際子ども図書館、「VRで探検!国際子ども図書館レンガ棟」を公開〈カレントアウェアネス・ポータル(2022年3月30日)〉

国際子ども図書館レンガ棟VR〈国際子ども図書館(2022年3月29日)〉

『デジタル・ストリーム ― 未来のリ・デザイニング』(デジタルハリウッド大学学長 杉山知之 著)新装版を電子書籍で発売〈デジタルハリウッド株式会社のプレスリリース(2022年3月30日)〉

デジタルハリウッド株式会社のプレスリリース(2022年3月30日 15時00分)『デジタル・ストリーム ― 未来のリ・デザイニング』(デジタルハリウッド大学学長 杉山知之 著)新装版を電子書籍で発売

マンガ×学びの拠点「マンガピット」「E Gallery」3月31日(木)オープン〈一般社団法人マンガナイトのプレスリリース(2022年3月30日)〉

一般社団法人マンガナイトのプレスリリース(2022年3月30日 16時46分)マンガ×学びの拠点3月31日(木)オープン

スマレジ、書籍や雑誌の「出版物バーコード読み取り機能」提供開始 書店チェーン「有隣堂」では全店40店舗、合計264台を4月5日より順次導入〈株式会社スマレジのプレスリリース(2022年3月30日)〉

株式会社スマレジのプレスリリース(2022年3月30日 15時10分)スマレジ、書籍や雑誌の提供開始 書店チェーンでは全店40店舗、合計264台を4月5日より順次導入

「Palfe」 をリニューアル、「マンガトート」 としてマンガに特化したアプリサービスへ変更〈株式会社Amaziaのプレスリリース(2022年3月30日)〉

株式会社Amaziaのプレスリリース(2022年3月30日 15時01分) をリニューアル、 としてマンガに特化したアプリサービスへ変更

月間40万~50万PVのサービスサイトに広告費「0円」で無料掲載!!toC向け事業の提携先企業様を大募集!!〈株式会社foriioのプレスリリース(2022年3月30日)〉

株式会社foriioのプレスリリース(2022年3月30日 11時58分)月間40万~50万PVのサービスサイトに広告費で無料掲載!!toC向け事業の提携先企業様を大募集!!

漫画家のキャリア・働き方に関する調査〈株式会社トレンド・プロのプレスリリース(2022年3月30日)〉

株式会社トレンド・プロのプレスリリース(2022年3月30日 11時00分)漫画家のキャリア・働き方に関する調査

従軍慰安婦は慰安婦に 教科書検定、閣議決定で出版社が修正 「負の部分を薄める」現場から懸念〈東京新聞 TOKYO Web(2022年3月30日)〉

文部科学省が29日公表した高校教科書の検定結果では、戦前、戦中の日本による周辺諸国への加害をめぐり、国の見解に沿う内容が鮮明になった。...

「強制連行」→「強制的に動員」政府見解に沿う記述求めた教科書検定〈朝日新聞デジタル(2022年3月29日)〉

 文部科学省が29日公表した高校教科書への検定意見では、大戦中の朝鮮半島からの労働者を巡り、昨年4月の閣議決定に沿った記述を求める指摘が相次いだ。新たに出た政府見解を実際に書かせたことで、今後国の関与…

コロナ、ウクライナどう教える?学ぶ? 来春の高校教科書の記述は〈朝日新聞デジタル(2022年3月29日)〉

 感染症対策と、自由の保障を両立させるには――。来春以降、主に高校2、3年生が使う新しい教科書では、多くの教科で新型コロナが取り上げられた。高校生にも身近な世界的課題をもとに、考える力を育むねらいだ。…

教科書検定 新選択科目「探究」や「論理国語」などが初合格〈NHK | 教育(2022年3月29日)〉

【NHK】来年4月から使われる高校の教科書検定が行われ、新たな選択科目の「日本史探究」や「世界史探究」それに「論理国語」などの教科…

教科書検定の国語を「論理」「文学」に分割、教科書会社は「基準わからない」 : ニュース : 教育 : 教育・受験・就活〈読売新聞オンライン(2022年3月29日)〉

文部科学省は29日、2023年度以降、主に高校2、3年生が使う教科書の検定結果を公表した。4月から始まる新たな学習指導要領に伴う科目再編を受け、国語は「論理国語」と「文学国語」に分けられた。論理国語の教科書13点のうち

論理と文学は「切り分けられない」 国語改革に恣意的との疑念〈毎日新聞(2022年3月29日)〉

 2023年度から高校生が使う教科書の検定結果が公表され、国語は申請のあった選択科目の計39点全てが合格した。新しい学習指導要領の下では、これまで一つの科目で扱ってきた論理的、文学的な文章を分けて教えることになる。だが、教科書会社や学校現場からは「切り分けられない」との声も根強く、今回の検定では2社

海賊版誘導サイト運営の男性不起訴、東京地検〈日本経済新聞(2022年3月29日)〉

無断コピーされた漫画の海賊版サイトへ誘導する「リーチサイト」に小学館の漫画の表紙を掲載したとして、著作権法違反

分身キャラ中傷は人への名誉毀損 Vチューバーの女性の訴え認める〈朝日新聞デジタル(2022年3月29日)〉

 キャラクターの姿を借りてネット空間で動画を投稿する「バーチャルユーチューバー」(Vチューバー)の女性が、自分の分身として活動させるキャラを中傷されて自分自身も傷ついたと訴え、投稿者情報の開示を求めた…

「トレパク」を誘発する業界構造 イラストレーター中村佑介が警鐘する「トレパク」の本質〈KAI-YOU.net(2022年3月29日)〉

他者の著作物を無断でトレース(なぞり描き)し、盗作する行為を意味する言葉「トレパク」。この語は10年以上前から存在し、イラストレーターやクリエイターのコミュニティではかねてより知られ、禁忌として扱われ続けてきた。しかし、2022年2月に音楽ユニット・YOA...

イラストレーター中村佑介が警鐘する「トレパク」の本質 – 二次創作と「トレパク」の差異と同一性 絵で重要な”自尊心”の教育〈KAI-YOU Premium(2022年3月29日)〉

イラストレーター・中村佑介さんは、本インタビューの前編で、その背景についてイラストレーションをめぐる業界構造にまで踏み込んで指摘。「トレパク」を誘発する業界構造 イラストレーター中村佑介が警鐘する「トレパク」の本質他者の著作物を無断でトレース(なぞ...

漫画家 鈴木健也に執行猶予付き有罪判決 児童ポルノ輸入で〈KAI-YOU.net(2022年3月29日)〉

『おしえて!ギャル子ちゃん』で知られる漫画家・鈴木健也さんが、関税法違反・児童ポルノ単純所持の罪状で、名古屋地裁岡崎支部から懲役1年2ヶ月、執行猶予3年の有罪判決が下されたことがわかった。鈴木健也さん3月29日自身のTwitterを更新し、2021年12月に発覚した...

学研ホールディングス、学研グループ4社を統合へ|M&Aニュース〈日本M&Aセンター(2022年3月25日)〉

株式会社学研ホールディングス(9470)は、完全子会社である株式会社学研プラス(東京都品川区)、株式会社学研教育みらい(東京都品川区)、株式会社学研メディカル秀潤社(東京都品川区)、ならびに学研プラスの完全子会社である株式会社学研出版サービス(東京都品川区)の4社を統合合併することを決定した。

世界

NFT販売に乗り出す出版社――長江新世紀文化伝媒有限公司がNFTデジタルコレクションを販売〈HON.jp News Blog(2022年3月30日)〉

 仮想通貨取引が禁止されている中国でのNFTマーケットはどのような状況なのでしょうか? ある出版社の取り組みや、法制度との関係などについて、北京大学・馬場公彦さんにレポートいただきました。 中国NFT事情 最新のブロックチェーン技術を駆使して開発されたNFT。 がんらいは希少な“お宝感”を満喫できる1点もののデジタルアートやオンラインゲームのキャラクターなどがNFTへの適性が高いとされている。 ところが作品その...

「Google ドキュメント」でMarkdown記法の一部が利用可能に ~今後も対応を拡充〈窓の杜(2022年3月30日)〉

 米Googleは3月29日(現地時間、以下同)、「Google ドキュメント」(Google Docs)のアップデートを発表した。Markdown記法の一部が利用可能になるという。

Compose with Markdown in Google Docs on web〈Google Workspace Updates(2022年3月29日)〉

What’s changing  In Google Docs, you can now select “Automatically detect Markdown” from Tools > Preferences to enable auto correcting for M...

Internet Archive Joins Opposition to the “SMART Copyright Act”〈Internet Archive Blogs(2022年3月29日)〉

In the past few weeks, governments around the world have renewed their efforts to restrain free expression online. In Canada, a revised “Online Streaming Act” comes as the latest in a long-running attempt to bring streaming under a restrictive regulatory regime. In the UK, a new “Online Safety Bill” seeks to censor “legal but harmful

Italian Publishers: Book Piracy Cost €771 Million in 2021〈Publishing Perspectives(2022年3月29日)〉

In 2021, a new report indicates, Italians carried out an average 322,000 acts of book piracy per day, a major challenge for publishing…

日本のアニメやマンガ好きな外国人ユーチューバーらが24時間生配信チャリティーで2200万円を集める!〈株式会社ブックウォーカーのプレスリリース(2022年3月28日)〉

株式会社ブックウォーカーのプレスリリース(2022年3月28日 12時00分)日本のアニメやマンガ好きな外国人ユーチューバーらが24時間生配信チャリティーで2200万円を集める!

イベント

マンガ・イラスト創作で知っておきたい法的知識 トレパクって何がダメなの?〈Arts and Law(オンライン)/3月31日〉

昨今、SNSが、マンガやイラスト等の作品の発表の場として使われることが増えてきました。また、SNSのプラットフォームが「投げ銭」の機能を設けたり、NFTが話題になるなど、クリエイタ... powered by Peatix : More than a ticket.

編集・ライター養成講座 現役編集者・ライター対談セミナー「異業種からライターへ これからライターを目指す人に求められること」〈宣伝会議(オンライン)/4月2日〉

本講座では、メディア業界のプロフェッショナルの講師から仕事の基礎・流儀を学ぶと同時に、紙・Webのハイブリッドな情報発信の中で成功を掴んでいる企業の実務家による最前線の取り組み、それを支える仕事のノウハウを学習します。

落合早苗氏「アクセシブル・ブックス・サポートセンター(ABSC)設立に向けて ~出版業界の読書バリアフリー法対応」〈JEPA|日本電子出版協会(オンライン)/4月5日〉

青少年の安心・安全なインターネット利用環境整備に関するタスクフォース(第17回)〈総務省|ICTサービス安心・安全研究会(オンライン)/4月5日〉

議題(予定):・「青少年の安心・安全なインターネット利用環境整備に関する新たな課題及び対策」等を踏まえた取組の進捗状況について(ヒアリング) ・その他

連続オンライン講演会:「学術出版を語る」4「出版の未来、出版社の未来――多様な読者の求めるもの」講師:矢部敬一(創元社代表取締役社長)〈日本出版学会 学術出版研究部会・大学出版部協会 共催(オンライン)/4月11日〉

連続オンライン講演会:「学術出版を語る」 4 「出版の未来、出版社の未来――多様な読者の求めるもの」  講師:矢部敬一(創元社代表取締役社長) 日 時: 2022年4月11日(月) 18:30~ 開催方法:オンライン開催(Zoom) 参加費

編集・ライター養成講座 現役編集者・ライター対談セミナー「将来フリーの編集者・ライターを目指す方向け『稼げる編集者・ライター』になるための必須要素」〈宣伝会議(オンライン)/4月16日〉

本講座では、メディア業界のプロフェッショナルの講師から仕事の基礎・流儀を学ぶと同時に、紙・Webのハイブリッドな情報発信の中で成功を掴んでいる企業の実務家による最前線の取り組み、それを支える仕事のノウハウを学習します。

2022年4月月例研究会「マンガの内容に基づく探索のための主題語の機械的付与の試み」〈日本図書館研究会情報組織化研究グループ(オンライン)/4月16日〉

大野邦夫氏『日本語って、厄介なんです』 ~システム開発と国際標準の視点から〈日本電子出版協会(オンライン)/4月19日〉

宮田文久(フリーランス編集者)「編集者の編集論を編集すること――『編集の提案』から」〈日本出版学会 出版編集研究部会(オンライン)/4月21日〉

■「編集者の編集論を編集すること――『編集の提案』から」   報 告: 宮田文久 (フリーランス編集者) 日 時: 2022年4月21日(木) 18時00分~19時30分(最長20時)(開場:17時50分) 場 所: オンライン開催(Zoo

IP and Youth: より良い未来のためのイノベーション「世界知的財産の日」記念オンラインイベント〈WIPO日本事務所(オンライン)/4月26日〉

4月26日は「世界知的財産の日(World IP Day)」です。2021年のテーマは「知的財産(IP)と中小企業:あなたのアイデアで新しい事業を」であり、このテーマに沿ったオンラインイベント(無料)を世界知的所有権機関(WIPO)日本事務所主催で開催します。

星野渉「コロナ禍の出版業界 ―流通変化と業界再編が進む2022年の展望」〈日本出版クラブ(オンライン)/4月27日〉

コロナ禍も3年目となるなか、電子書籍市場の拡大や「GIGAスクール構想」の加速など、出版業界を取り巻く環境変化は加速度的に進んでいます。これに対して業界では、出版流通に対する大手取... powered by Peatix : More than a ticket.

お知らせ

 HONꓸjp News Blog をもっと楽しく便利に活用するための登録ユーザー制度「Readers」を開始しました。ユーザー登録すると、週に1回届く HONꓸjp メールマガジンのほか、HONꓸjp News Blog の記事にコメントできるようになったり、更新通知が届いたり、広告が非表示になったりします。詳しくは、こちらの案内ページをご確認ください。

HON.jp News Blog のトップページへ戻るHON.jp Readers のご案内HON.jp Readers は、HON.jp News Blog をもっと楽しく便利に活用するためのユーザー制度です。誰でも無料で登録できます。利用規約はこちら。登録する あなたはユーザー登録済み&ログイン済みです。マイページはこちら。HON.jp News Blogとは? 概要HON.jp News Blogは、紙だけでなくデジタル出版も含めた、広い意味での本(HON)のつくり手をエンパ...
HON.jpをフォローして最新情報をチェック!

広告

著者について

About HON.jp News Blog編集部 1427 Articles
HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。
タグ: / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /

0 コメント
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る