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2019年8月5日~11日は「Yahoo!ショッピング版ebookjapan開始」「LINEノベルiPhoneアプリ提供開始」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。
【目次】
国内
「LINEノベル」iPhoneアプリが提供開始 ~ 読めば読むほど無料チケットが貰えるシステムで読書を習慣化〈HON.jp News Blog(2019年8月5日)〉
Android版は9月配信予定で、事前登録受付中です。リリース直前に取材させてもらったので、少し詳しめに書いてありますが、読めば読むほど無料チケットが貰えるとか、文芸/ラノベを任意で切り替えられる(これはBOOK☆WALKERと類似)といった仕組みが面白い。少し早くリリースされた「まいどく」と同様、横書き・縦スクロールなのはやはり、いま本を読んでいない層へリーチするためでしょう。すでに本が好きな人は、ふつうに本(紙でも電子でも)を買えばいいと思うのです。
「著作権を主催者に変更」戸惑う参加者 撮りフェス室蘭…問題急上昇
コンテストに応募すると著作権が移転してしまうという、アグレッシブな規約。東京オリンピックのチケット保有者が写真や動画を撮影したらその著作権がIOCに移転され、著作者人格権を行使しないことにも同意することになってしまう条項(↓解説)と類似している、と思いました。
海賊版サイト対策、警告方式困難 「通信の秘密」抵触懸念
総務省有識者会議の報告書はこちら(↓)。アクセス警告方式は海賊版対策として一定の効果が見込めるものの、包括的な約款同意で有効とみなすのは難しいため、ネットワーク側ではなく、すでに実施されている端末側での実装を促進していくべきだ、という結論になっています。
Yahoo!ショッピング版「ebookjapan」開始、紙書籍と電子書籍のハイブリッド型に〈HON.jp News Blog(2019年8月9日)〉
Yahooドメイン入りしたメリットを最大限に活かすには、やはりこういう方向になりますよね。もちろん、同じYahoo!JAPAN IDを使えば、従来のebookjapanとも同じ本棚で管理できます。Yahoo!ショッピングには古書店も出店しているので、Yahoo!ショッピング全体で考えると、Amazonと同様、紙の新刊/古本と電子のハイブリッド型になった、とも言えるでしょう。新刊も古本も電子も買えるのはアマゾンだけだった(はず)なので、国内勢もようやくここまで来たか感。あとはセルフパブリッシングを受け付ければ……。
続報。出頭してきたのに、認否留保ってどういうこと?
海外
米ノーベル文学作家トニ・モリソン逝去〈HON.jp News Blog(2019年8月7日)〉
一貫してアメリカに生きる黒人女性の声を綴ってきた作家です。R.I.P.
米地方紙大手2社が合併、250紙以上を抱える大所帯に〈HON.jp News Blog(2019年8月8日)〉
ガネット社を買収したゲートハウス・メディア社の親会社はニュー・メディア・インベストメント・グループで、そのまた親会社はフォートレス・インベストメント・グループで、そのまた親会社はソフトバンクグループという玄孫会社関係になっています。わけわからん。
ローカル紙合併にみるアメリカ新聞産業の苦境〈HON.jp News Blog(2019年8月11日)〉
ガネット社買収のニュース、数百という地方紙が1つのグループって、どういう構造になってるのか想像もつかない……なんて言ってたら、大原ケイさんが解説コラムを書いてくれました。なるほどインキュベーター(孵化器)。
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