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黒人女性作家として初めて1993年にノーベル文学賞に輝いたトニ・モリソンが亡くなったと版元のクノップフから発表された。
晩年はニューヨーク郊外のグランドヴューオンハドソンに住んでいたが、現地時間の月曜日に市内の病院で亡くなり、原因は肺炎による感染症と伝えられた。
代表作には1977年に全米書評家協会賞をとった『ソロモンの歌』(早川書房)、1988年にピューリッツァー賞に選ばれ、オプラ・ウィンフリー主演で映画化された『ビラヴド』(早川書房)などがある。一貫してアメリカに生きる黒人女性の声を綴り、10作以上の小説の他に児童書やエッセイ集がある。
作家になる前は書籍編集者としてクノップフ(ランダムハウス傘下のインプリント)で働いていたが、当時の上司だったロバート・ゴットリーブ(後のニューヨーカー編集長)に勧められ、仕事の合間に書き留めた『青い眼が欲しい』(早川書房)で1970年にデビューした。
米文壇の巨匠の死に、各マスコミから多くの賛辞が寄せられている。
参考リンク
ニューヨーク・タイムズの記事