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2019年8月12日~18日は「図書館司書の非正規雇用問題」「サリンジャーの著書がようやく電子化」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。
【目次】
国内
図書館新設に協力求む 富谷市、CF・ふるさと納税活用〈河北新報(2019年8月14日)〉
公共図書館がない富谷市で、クラウドファンディングとふるさと納税を活用した建設費の募集が始まっています。クラウドファンディングを「CF」と略されると、パッと見て意味がとりづらい……「大衆協賛」とか「群衆協賛」など、短く表現できる日本語にしたほうがよさそうです。
「もう図書館で働けない」 非正規雇用で10年働いた司書が天職を辞めようと思った理由〈弁護士ドットコムニュース(2019年8月14日)〉
知のインフラに関わる人々の待遇条件があまりに酷い、ということが、だんだん公知のものになってきています。大学の非常勤講師問題(↓)然り。
海外
【更新】米中関税の拡大がアメリカの児童書に打撃を与える懸念〈HON.jp News Blog(2019年6月19日初報→8月14日更新)〉
児童書、塗り絵本などについては、ひとまず12月15日まで延期、という続報がありました。
英ウォーターストーンズの救世主は米バーンズ&ノーブルをも救えるか?〈HON.jp News Blog〉
エリオット・アドバイザーズによるバーンズ&ノーブルの買収が確定したのを受け、同社CEOがイギリスの書店を立て直した手法について紹介されています。コアップ(書店で平積みの棚に置いてもらうためのリベート)を廃止するなどの改革が行われたとのこと。コアップがあると、売れない本でも良い位置に置かないといけないから、返品率が高くなる&良い位置に置けば売れたはずの他の本の販売機会を損なう、ということでしょうか。なるほど。
サリンジャーの著書がようやく電子化〈HON.jp News Blog(2019年8月16日)〉
理由は「若い世代に読み継いでもらうため」と。作品の死は、忘れ去られたときです。
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