サリンジャーの著書がようやく電子化

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 最後の短編を発表してから50年、コンピューターやテクノロジー嫌いだったJ・D・サリンジャーの著作がようやくEブックとなる。父の意志を継いで版権の管理をしてきた息子のマット・サリンジャーだったが、若い世代に読み継いでもらうための電子化だと、ニューヨーク・タイムズが伝えている。

 10月には、ニューヨーク公共図書館で初めてサリンジャーの個人書簡や写真とともに『ライ麦畑でつかまえて』の原稿を展示することもあり、まずは4タイトルが版元のリトル・ブラウンから刊行される。さらには、未発表の遺稿を出版する計画もあるが、それはさらに5〜7年かかりそうだという。

 2010年に91歳で亡くなったサリンジャーは生前に「そもそも出版はプライバシーの侵害だ」とまで言っており、息子のマットさんの元には映画化やライセンス商品の話も持ち込まれるが、著者の遺志を組んで全て断ってきた。

参考リンク

ニューヨーク・タイムズの記事 
https://www.nytimes.com/2019/08/11/books/jd-salinger-ebooks.html
AP通信の記事
https://www.apnews.com/1d0956569b744588ac8867b4478589c6

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About 大原ケイ 201 Articles
NPO法人HON.jp 理事。日米で育ち、バイリンガルとして日本とアメリカで本に親しんできたバックグランドから、講談社のアメリカ法人やランダムハウスと講談社の提携事業に関わる。2008年に版権業務を代行するエージェントとして独立。主に日本の著作を欧米の編集者の元に持ち込む仕事をしていたところ、グーグルのブックスキャンプロジェクトやアマゾンのキンドル発売をきっかけに、アメリカの出版業界事情を日本に向けてレポートするようになった。著作に『ルポ 電子書籍大国アメリカ』(2010年、アスキー新書)、それをアップデートしたEブックなどがある。

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