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アメリカ・台湾向けを中心に電子雑誌読み放題サービス「Kono電子雑誌」を展開しているKono Digital inc.は5月30日、日本にKono Japan株式会社を設立し、AI搭載PDF変換サービス「Smarticle」のパイロットプログラムを6月から展開開始することを発表した。
Kono Digital inc.は2011年にアメリカ・シリコンバレーで設立された、マシンラーニングやAI技術の開発などを手がけているテックカンパニー。「Kono電子雑誌」アプリはアジアと北米を中心に展開され、世界50カ国以上で100万ダウンロードを超えている。
今回、日本の出版業界向けに提供される「Smarticle」は、誌面PDFからAIによって構造化データを自動抽出、文中のテキストだけでなく画像やレイアウトなどのスタイルまで含めたマイクロコンテンツ・リフロー化を実現できる。対応フォーマットは、JSON、XML、HTML5、EPUB(リフロー/固定)、Apple News Formatなど、さまざまな電子媒体で広く使える形式に自動変換でき、ワークフローの簡素化やコスト削減に貢献できるという。
今回展開されるパイロットプログラムはこの「Smarticle」のトライアルで、Kono Japanが誌面PDFデータの提供を受け、デモアプリ環境を提供する。第1弾の受付は2019年6月から7月末まで。募集数は月間4件、期間内8件。対象は、紙の雑誌や書籍のマイクロコンテンツ化・リフロー化に課題を抱える出版社など。
なお、Kono Digital inc.は、2017年4月に株式会社富士山マガジンサービスと株式会社電通が開始した「マガポート記事サービス」に技術供与を行っているとのこと。両社は2017年5月から「Kono電子雑誌」に設けられた「日本雑誌館」を通じ、中国語圏での日本雑誌電子配信を開始。両社の合弁で2018年6月に設立された株式会社magaportは、今回設立されたKono Japanのグローバル・パートナーの1社としても名前を連ねている。
参考リンク
Smarticleトライアルの受付(Inquiryより)
https://www.konosolution.com/
「Kono電子雑誌」