《この記事は約 1 分で読めます(1分で600字計算)》
米国の図書館関係者向けのニュースサイト「LibraryJournal.com」によると、カリフォルニア大図書館が数日前にネット上で公開したGoogle社との書籍スキャン契約内容を受けて、「公共財産の私物化では?」との批判が出始めているという。
昨年から現地の図書館関係者の間では、公共財であるはずの著作権切れ書籍をスキャンしたときに、その生成物(スキャン後の高解像度なデータ原本)の取り扱いが問題となっている。今回カリフォルニア大がGoogle側と交わした書籍スキャン契約では、カリフォルニア大はそのデータ原本を学外の教育機関と共有することが実質禁止されており、大学図書館としての基本理念に反するとの指摘が関係者ブログなどの間で高まっていた。
LibraryJournal.com記事によると、Internet ArchiveのBrewster Kahle氏も今回のカリフォルニア大の行動は「とても理解に苦しむ」内容だとしている。
【関連サイト】
米LibraryJournal.comの当該記事(英文)