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伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。編集部の中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。
【目次】
総合
「内閣府AI制度研究会で規制法案化の動き」「アクセシビリティ関連の話題が同時多発的に」など、週刊出版ニュースまとめ&コラム #646(2024年12月15日~21日)〈HON.jp News Blog(2024年12月23日)〉
ワシントン・ポスト、混乱の中「第3のニュースルーム」の船出【Media Innovation Weekly】12/23号〈Media Innovation(2024年12月23日)〉
デジタルブックニュースまとめ(2024/12/22)〈オーディオブックファンクラブ(2024年12月22日)〉
ソニーグループ KADOKAWAと資本業務提携 Publidia #191〈Publidia(2024年12月22日)〉
【マンガ業界Newsまとめ】KADOKAWAとソニー戦略的な資本業務提携、各社の調査情報発表 など|12/22-180〈菊池健(2024年12月22日)〉
政治
Androidでも「AirDrop」を使えるようにすべし!? EUがAppleに要求するも同社は強く反発【やじうまWatch】〈INTERNET Watch(2024年12月23日)〉
Google検索、公正取引委員会が独占禁止法違反を認定 初の排除措置命令へ〈日本経済新聞(2024年12月22日)〉
「1強」Googleに排除命令へ 公正取引委員会、AI検索にらみ布石〈日本経済新聞(2024年12月23日)〉
AI検索時代へ、スマホ環境整備 Googleに排除命令案〈日本経済新聞(2024年12月23日)〉
「見くびられるわけにはいかない」公取委vsグーグル、水面下の攻防〈朝日新聞デジタル(2024年12月22日)〉
スマホ経済牛耳るグーグルとアップル 世界で進む規制強化 日本でも〈朝日新聞デジタル(2024年12月23日)〉
ひとことコメント
最近多かった「確約手続」ではなく、排除措置「命令」が出るという点で驚き。朝日新聞の見出し「見くびられるわけにはいかない」というのは、「公取委は命令を出さない」と思われては困るという公取委関係者の談です。ところで、本稿執筆時点でまだ公正取引委員会のサイトには本件の情報がないので、報道先行になっている感があります。(鷹野)
Yahoo!ニュースに配信された新聞社記事、名誉毀損でも「責任なし」ーー弁護士に聞く最高裁判決の影響と法改正の可能性〈Real Sound|リアルサウンド ブック(2024年12月21日)〉
ひとことコメント
アレ? なぜこの文脈で「情プラ法」に触れないのでしょう? プロ責法は今年改正され、名称が情プラ法に変わり、来年施行という段階なのですが。プロバイダ責任制限法ガイドライン等検討協議会もすでに、情報流通プラットフォーム対処法ガイドライン等検討協議会と名前を変えています。(鷹野)
社会
フランス、なぜ日本の漫画が人気? フランス大使館職員が考える、アニメからの影響と特殊なテーマ設定〈Real Sound|リアルサウンド ブック(2024年12月23日)〉
漫画『スキップとローファー』特設サイト上で能登の復興支援プロジェクトが開始〈電ファミニコゲーマー(2024年12月23日)〉
田口幹人「読書の時間 ─未来読書研究所日記─」第25回〈小説丸(2024年12月23日)〉
単行本、雑誌、電子コミック、電子サービス横断で調査、2024年に最も読まれたマンガ&サービス【GEM Partners】〈GEM Partners株式会社のプレスリリース(2024年12月23日)〉
AIデジタル教科書で変わる韓国の教室…「個別対応の学び」で教育格差解消へ 写真枚 国際ニュース〈AFPBB News(2024年12月22日)〉
「日本の小中学生」の「読書量」が過去最高水準になっているのに対して、過去最低にまで読書量が減少してしまった「英国の子どもたち」の実態(飯田 一史)〈マネー現代 | 講談社(2024年12月22日)〉
いまだ「マンガは読書と認めない」という考えが根強い日本に対して、じつは「英国」では「コミック」読書にも大きな価値が認められていた…!(飯田 一史)〈マネー現代 | 講談社(2024年12月22日)〉
収録は日本最大の50万語 「日本国語大辞典」改訂の行方 NIKKEI The STYLE 「文化時評」〈日本経済新聞(2024年12月22日)〉
たくさんの本、待ちわびた 被災の輪島市立図書館が仮設で再開〈朝日新聞デジタル(2024年12月21日)〉
「ハリー・ポッターと賢者の石」日本語版出版から25 年 翻訳者・松岡佑子さんインタビュー 「ここまで惚れ込んだ作品、他にない」〈好書好日(2024年12月21日)〉
経済
「おせちの絵本」が異例の9万部超え 『ぐりとぐら』出版元が手掛ける、写真超えたリアルさが話題に:“お正月ならでは”の背景も〈ITmedia ビジネスオンライン(2024年12月23日)〉
来年のNHK大河ドラマ「べらぼう」に出版界期待……ムック本や小説、評伝など関連本が続々〈読売新聞(2024年12月23日)〉
「週刊ダイヤモンド」が書店販売をやめる…創刊111年「老舗経済誌」のデジタルシフトを、担当局長&編集長が語った〈デイリー新潮(2024年12月23日)〉
ひとことコメント
10月に「サブスク雑誌として大幅リニューアル」というプレスリリースが出ていましたが、取次・書店ルートを飛ばすという意味なのかどうかが明らかではありませんでした。こちらの記事では「書店販売をやめる」と明示されています。やはりそうなのですね。しかし、この記事でも自社で直接販売するのか、Fujisan.co.jpなどで販売するのかは、わからない。
創刊111年を誇る老舗雑誌が書店から消えようとしている。経済誌「週刊ダイヤモンド」が来年4月に「サブスク雑誌」としてリニューアルするという。それに伴い、市販がなくなるためだ。
「市販がなくなる」を素直に読めば、自社で直接販売するということなのでしょうけど。(鷹野)
【エンタメ横断ニュース】スパイク・チュンソフトの認定コミュニティ、吉本がWebtoon参入、吉本の配信番組がNetflixとPrimeVideo独占同時配信、ソニーがKADOKAWA筆頭株主に(24/12/22)〈村田泰祐(2024年12月22日)〉
【取次制度黙示録③-3】なぜ書店には、新刊ばかりが並んでいるのか?〈Kumartbooks note支店(2024年12月22日)〉
ソニー、KADOKAWAの筆頭株主に ITジャーナリスト西田宗千佳氏に聞く資本業務提携の狙い〈Real Sound|リアルサウンド ブック(2024年12月22日)〉
[論説]止まらぬ書店の減少 地域文化の拠点守ろう〈日本農業新聞(2024年12月22日)〉
ひとことコメント
JAも、書店との連携を模索してはどうか。食や農業に関する本を通して就農やJAに関心を持つ人が増えるかもしれない。
「JAを書店に」という提案ではないのですね。(鷹野)
まちの本屋は「文化の交差点」 創業50周年の下関・梓書店 読書離れに創意工夫 /山口〈毎日新聞(2024年12月22日)〉
アニメ産業の市場規模 初の3兆円超え 海外展開の好調続く|アニメ〈NHK(2024年12月22日)〉
技術
雑誌DXプラットフォームMDAMからデータ分析する、雑誌の価値とは?|雑誌データを起点とした、「non-no」「ViVi」「CanCam」編集者によるZ世代論<前編>〈講談社C-station(2024年12月23日)〉
Z世代マーケティング、SNS運用の極意を語りつくす!|雑誌データを起点とした、「non-no」「ViVi」「CanCam」編集者によるZ世代論<後編>〈講談社C-station(2024年12月23日)〉
ひとことコメント
この記事すごいなあ……講談社、小学館、集英社の女性誌6誌が、出版社の垣根を越えてデータに基づく分析を行っています。いやあ、すごい。(鷹野)
Googleによるレビューの取り締まり、「否定的」より「肯定的」が削除されやすいことが調査で判明【やじうまWatch】〈INTERNET Watch(2024年12月23日)〉
OpenAI、推論モデルシリーズの最新版、o3プレビューの性能評価を発表 ——o1を大幅に上回る性能を達成。モデルの安全性を向上する技術も紹介〈gihyo.jp(2024年12月23日)〉
グーグル、広告にフィンガープリント技術の使用制限を撤廃する方針・・・ICOは「無責任な決定」と批判〈Media Innovation(2024年12月23日)〉
Google、「Gemini 2.0 Flash Thinking」を発表 ~史上もっとも思慮深いモデル〈窓の杜(2024年12月23日)〉
顔認証入店で書店24時間化 トヨタ城下町の深夜客誘う LBSローカルビジネスサテライト〈日本経済新聞(2024年12月23日)〉
Kobo has put a priority on their Web Reader(コボはウェブリーダーに重点を置いています)〈Good e-Reader(2024年12月22日)〉
ひとことコメント
おお? と思いリンク先のヘルプを読んでみたら、
Note: Kobo Web Reader is not available to customers in Japan.
おま国(おまえの国には提供してやらない)でした。日本だけ非対応というのは、Rakuten Koboの風物詩になりつつありますね……トホホ。(鷹野)
デジタル化に潜むダークパターン 2025年は「弱い」消費者守れるか 編集委員 瀬川奈都子 〜「日本の論点2025」から〈日本経済新聞(2024年12月22日)〉
印刷物なのに筆跡が盛り上がる…デジタルイラストが「リアルな場」にもたらす「感動体験」〈読売新聞(2024年12月21日)〉
ひとことコメント
紫外線LEDでインクを硬化させる「UV印刷」という技術とのこと。ほえー、知りませんでした。他にも、多重レイヤーを透明アクリル板で表現する展示など、じつに面白い。(鷹野)
イベント
【年末特番】2024年の出版ニュースを振り返る ―― HON.jp News Casting / 大西隆幸×菊池健×libro×古幡瑞穂×西田宗千佳×鷹野凌〈オンライン/12月28日〉
「表現の自由を守る会フォーラム」登壇者:参議院議員 山田太郎氏・赤松健氏〈東京都江東区(東京ビッグサイトTFTビル)/12月29日〉
文化庁・日本書籍出版協会・映像産業振興機構(VIPO)「出版社向け・日本書籍の海外展開促進セミナー」(全3回)〈東京都千代田区(日本出版クラブ)/1月9日・1月22日、東京都千代田区(日本教育会館)/2月25日〉
日本電子出版協会「新春講演会「2025年の電子出版はどうなる?」登壇者:鷹野凌〈オンライン/1月10日〉
日本印刷技術協会(JAGAT)「XML・CSS組版の動向と生成AI活用」講師:仁科哲氏(和文)、小形克宏氏(ビブリオスタイル)、中西明日輝氏(中西印刷)〈オンライン/1月17日〉
東京文化資源会議 シンポジウム「出版文化の神保町 世界に飛翔するために」〈東京都千代田(出版クラブホール)/1月22日〉
東京都立図書館 東京マガジンバンクカレッジ「『大学ゼミ×雑誌』成果発表会2025 〜雑誌を通じて社会を知ろう〜」〈オンライン/1月25日〉
日本出版学会 出版教育研究部会・出版産業研究部会・関西部会共催セミナー「知られざる出版業界の巨人・図書館流通センター」報告:谷一文子(図書館流通センター)〈オンライン/2月15日〉
総務省・国立研究開発法人情報通信研究機構・グローバルコミュニケーション開発推進協議会 第8回 自動翻訳シンポジウム「生成AIとAI翻訳 ~自治体での活用~」〈東京都港区(品川インターシティホール)/2月19日〉
特定非営利活動法人本の学校 第25回 本の学校連続講座「これからの出版業界」登壇者:古幡瑞穂氏・草彅主税氏〈東京都千代田区(東京学院ビル)/2月26日〉
お知らせ
新刊について
新刊『ライトノベル市場はほんとうに衰退しているのか? 電子の市場を推計してみた』12月1日より各ネット書店にて販売中です!
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