情報通信研究機構、電子空間に書籍データを集積する「図書街」研究スタート

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 独立行政法人・情報通信研究機構(以下、NICT 本部・東京都小金井市)は9月8日、「NICTユニバーサル・コミュニケーション・シンポジウム 電子知密都市の誕生−図書街プロジェクトの始動に向けて」と題したシンポジウムを東京国際フォーラムで開催した。

 このシンポジウムは、NICTが開始する「図書街プロジェクト」研究のお披露目であり、「図書街」とは、電子化された数十万冊の書誌データを3Dで構築された電子空間の書棚に配置するシステムの名称。従来の図書分類とは異なり、意味と文脈によって配列された数万本の書棚からできた「本の街」を、ユーザが多様に利用できる新たな知的編集空間としてネット上に構築していく計画となっている。

 シンポジウムでは、長尾真NICT理事長による、より人間的な感性や認知を重視したユニバーサル・コミュニケーション研究の全体プランから、図書街のコンセプトを作成した編集工学研究所所長の松岡正剛氏、および研究に参加する北海道大学、慶應義塾大学、京都大学の各研究チームによる図書街システムのデモンストレーションが行われた。本プロジェクトは今後、NICTによる「ユニバーサル・コミュニケーション」研究開発の中核的なプロジェクトとして進められる。

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「図書街」システムの画面イメージ(図書街の1区画の俯瞰画像=左、書棚に近づくと収納された本のイメージが現れる=右)
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