米図書館員が新提案「公共図書館は、電子書籍の貸し出しではなく、電子書籍クリエイター・ユーザー教育に予算を使うべき」

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【編集部記事】米国図書館協会The American Library Association(本部:米国イリノイ州)の公共図書館部会の公式ブログ「The PLA Blog」に現地時間1月8日、図書館員が電子書籍とどのようにつき合うべきか、興味深い提案記事が掲載された。

 提案主は、サンノゼ市立図書館のデジタル担当であるNate Hill氏。Hill氏によると、公共図書館の限られた予算を、今後続々と登場するであろう新型の電子書籍ハードウェアや作品ライセンス購入に使い続けるのは現実的ではなく、むしろやめたほうがいいとのこと。それよりも、地域住民の電子書籍リテラシー向上の教育活動に投資すべきで、たとえば実際に電子書籍執筆・出版体験ができるような施設を提供し、それを通じてリテラシー向上に貢献するほうがよいと提案している。

 電子書籍時代における”図書館のあり方”について悩んでいる関係者にとって、このHill氏の提案は注目に値すると思われる。【hon.jp】

問合せ先:The PLA Blogの記事( http://plablog.org/2012/01/an-ebook-is-not-a-book.html

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