《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》
【編集部記事】※いつもhon.jp DayWatchをご覧いただきましてまことにありがとうございます。
hon.jp DayWatchでは毎週末、あまり語られることがなかった「商品管理」という観点で、電子書籍の本質に迫っていきます。そして、すでに複数出版社で使われている「hon.jpターミナル」という電子書籍書誌管理システムを使いながら、その業務対策について考えていきます。出版社勤務の方は、ぜひ研究の参考にしてみてください。—hon.jpシステム部
何年間も出版社の電子書籍部門を訪問していると、いろいろと気づくことがあります。その1つが、電子書籍ビジネスに精通している出版社ほど、ベテラン担当者の異動がほとんど行なわれない一方で、細かな体制変更が頻繁に行なわれているということです。
進化の激しいインターネット商売なので、常に環境に適応しておくためには、ベテラン担当者の経験にたよりつつも、社内組織のフォーメーションを細かく調整し続けるのはとても重要なことかもしれません。よく考えてみれば、アメフトなどプロ・スポーツの強いチームも、似たようなベテラン中心の組織運営がされています。
ただ、名刺を作り直したり机のレイアウトを変えるのは簡単ですが、残念ながら一般的な業務システムはそのような細かい調整には耐えられません。なぜなら、ちょっとした修正でも何十万円〜何百万円のシステム改修費が発生するからです。これでは、思い切った組織変更はそう何度も行なえません。
しかし、第19回から説明しているとおり、「hon.jpターミナル」ではnamespaceという仕組みを電子書籍管理に使っているので、そのような細かい組織変更にもわずか数十分で対応します。
たとえば、下図のようなケースがあったとします。
当初、会社の戦略で電子書籍は作品タイトル主体で管理していました(上図左)。しかし、外部環境の変化により、A社長がいろいろと考えた結果、電子書籍ファイルフォーマット主体で商品管理する方針に切り替えました(右)。きわめて単純な変化ですが、これでも一般的な商品管理システムではすぐに対応できません。しかし、「hon.jpターミナル」ではnamespaceという仕組みを電子書籍管理に使っているので、単純に作品・フォルダをマウスでドラッグ&ドロップするだけで、階層の上下関係が入れ替わります。システム改修も必要なく、コストはゼロなので、何度組織変更しても大丈夫なのです。
次回も、このnamespaceについて説明していきます。
※次回、第23回「namespaceっていったい何?(5)」はこちらからどうぞ。【hon.jp】
問合せ先:hon.jpターミナルの製品概要ページ( http://hon.jp/doc/honjpterminal.html )