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大日本印刷株式会社(DNP、本社:東京都新宿区)は2005年3月2日、印刷物のDTPデータを元に、Webブラウザで閲覧可能な電子カタログを、短い期間で制作するサービスを開始した。
この電子カタログは、ブラウザの標準機能だけで印刷物と同じ体裁・ページ構成を再現し、インターネット通販に使えるよう、商品注文ボタンが埋め込まれたもの。
従来の電子カタログも、商品注文ボタンをクリックすると発注画面にジャンプするようになっていたが、この商品注文ボタンの作成を自動的に作成することはできなかった。しかし、今回DNPは、株式会社サピエンス(本社:東京都豊島区)との共同開発により、印刷データにおける文字列やその座標位置などを自動的に認識し、電子カタログ内に商品注文ボタンを自動で作成するシステムを開発した。
また、この電子カタログはパソコンに慣れていないユーザも容易に操作できる。電子カタログは、DNPと株式会社サピエンスの共同開発による『DNPプラグインフリービューワ』の技術によって表示されているが、この技術により、パソコン環境も問わなずに電子カタログを表示することができるので、多くのユーザーが利用可能で、企業側はユーザーサポートの負担軽減を期待できる。
同サービスの最初のユーザーとして、同社はアスクル株式会社の電子カタログ制作を受託した。アスクルの電子カタログ「アスクル・インターネットショップ」は、印刷物のカタログが発刊される3月1日からこの電子カタログによる注文ができるようになる。DNPはこの電子カタログの導入により、顧客の使いやすさから注文が増加することを見込んでいる。
DNPは、2005年度からの5年間で、同電子カタログの売上を、50社・20億円と見込んでいる。
【関連リンク】
大日本印刷株式会社 本記事についてのニュースリリース
http://www.dnp.co.jp/jis/news/2005/050302_2.html
株式会社サピエンス