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ニューヨーク・タイムズ初の女性編集長(編集主幹)だったジル・エイブラムソンが上梓したばかりの本、『Merchants of Truth』(真実の商人たち)において、出典先に関する誤述や脚注が不十分な箇所があり、著者は増版分から校正すると回答したとAP通信が伝えている。
エイブラムソンは「出典元のページに間違いがあったり、引用と明記すべきところがそうなってなかった」と認めたが、もともと動画ニュースサイト、ヴァイス・ニュースがエイブラムソンの本にタイム・アウト誌やニューヨーカー誌に酷似した記述があることを指摘していた。
『Merchants of Truth』はニューヨーク・タイムズとワシントン・ポスト、そしてバズフィードとヴァイスを比べ、これからのジャーナリズムのあり方を論じた500ページの大作だが、先月に書評のためにゲラ刷りが出回り、事実関係の間違いなどが指摘されたが、まだ最終稿ではないとしていた。
この本を一足先に読んだウォルター・アイザックソンやゲイ・タリーズらは大絶賛する一方で、標的の一つとなったヴァイスのスタッフは、自分たちのメディアに対する批判に不服もあったとされている。他の本との類似点を指摘したヴァイスのマイケル・モイニハン記者は、ノンフィクション作家ジョナ・レーラーが、著書でボブ・ディランの発言をでっちあげたことを突き止めた経歴がある。
参考リンク
AP通信の記事
https://www.apnews.com/b6842dc969eb45a48f9194ada28fa1da
CNNの記事