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慶應義塾大学SFC研究所のアドバンスド・パブリッシング・ラボは11月21日、マンガのインターネット流通環境整備に関する勉強会の発足を発表した。海賊版サイトに対抗する手段や、電子出版技術基盤、クリエイターの制作環境整備などに関する研究が主なテーマとなる。
アドバンスド・パブリッシング・ラボ(Advanced Publishing Laboratory、以下APL)は、W3Cで行われるEPUB標準仕様検討や、日本での電子出版を研究・推進する目的で2017年4月に設立された。
APL参加理事社は株式会社KADOKAWA、株式会社講談社、株式会社集英社、株式会社小学館、株式会社出版デジタル機構。W3Cの東アジアホストである慶應義塾大学SFC研究所の村井純氏(政策・メディア研究科委員長/環境情報学部教授)が代表・理事長を務める。
今回の勉強会では、以下のような取り組みが行われる予定になっている。
- 国内外における流通基盤の整備・発展に関する研究
- 電子出版の一層の普及における技術的基盤の整備・発展に関する研究
- 国内外におけるマンガクリエーターの創作環境整備に関する研究
- 違法配信サイトに対する、技術的、法的、ビジネス的対抗策に関する研究
村井氏は、内閣府知的財産戦略本部 検証・評価・企画委員が6月から10月にかけて開催していたインターネット上の海賊版対策に関する検討会議(タスクフォース)の共同座長を務めていた。ブロッキングの是非について議論がまとまらず、中間まとめが親会へ提出できないという異例の事態があったばかり。
参考リンク
アドバンスド・パブリッシング・ラボのプレスリリース
https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/press_file/20181121_apl.pdf
アドバンスド・パブリッシング・ラボ公式サイト