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【編集部記事】※いつもhon.jp DayWatchをご覧いただきましてまことにありがとうございます。
hon.jp DayWatchでは毎週末、あまり語られることがなかった「商品管理」という観点で、電子書籍の本質に迫っていきます。そして、すでに複数出版社で使われている「hon.jpターミナル」という電子書籍書誌管理システムを使いながら、その業務対策について考えていきます。出版社勤務の方は、ぜひ研究の参考にしてみてください。—hon.jpシステム部
前回、「hon.jpターミナル」では米国西海岸のC++/Javaプログラマ達が通称「namespace」の愛称で呼んでいるオープンなパッケージ名管理の仕組みを、電子書籍の管理コード代わりに使っていることを説明しました。
たとえば、下図はよくある「hon.jpターミナル」の作業画面です。
上図では、電子書籍担当者によってフォルダや書誌レコードがいろいろと階層的に配置されていますが、それぞれのフォルダ名や作品名の右横に、グレー色で英数字コードのようなものが表示されています。これがnamespaceです。
フォルダ・書誌レコードでのnamespace登録は必須ですが、半角英数字であれば、誰でも好きなように登録・修正できます。文字数の制限もとくにありません。自社ルールに基づいて部署コードを入力するも良し、個人的趣味で暗号めいたものにしてもかまいません。hon.jpターミナル自体は、その辺りのことには一切干渉しません。
ちなみに「hon.jpターミナル」では内部的に、それぞれのフォルダ・書誌レコードの親子関係を「.(ドット)」で連結して、個々の書誌レコードを管理しています(下図参照)。
たとえば、この例では、電子書籍担当者が「恋の予感 第1巻」だと思っている書誌レコードを、hon.jpターミナル側は「jp.co.digpub.dept1.tanaka.koinoyokan1」であると認識しています。
なぜ電子書籍の管理現場でこのnamespaceのような仕組みが必要となるのでしょうか? 次回はついに、本連載の核心部分(そして、電子書籍管理の核心部分)に踏み込んでみることにします。
※次回、第21回「namespaceっていったい何?(3)」はこちらからどうぞ。【hon.jp】
問合せ先:hon.jpターミナルの製品概要ページ( http://hon.jp/doc/honjpterminal.html )