
《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は2月25日、2024年のコミック市場規模を発表した。紙+電子市場(推定販売金額)は前年比1.5%増の7043億円と、7年連続成長で過去最大を更新した。
紙のコミックス(単行本)は1472億円(同8.6%減)、コミック誌は449億円(同9.7%減)で、合計1921億円(同8.8%)となった。紙のコミックス(単行本)はコロナ禍の巣ごもり需要終息後、3年連続の大幅減となった。
電子コミックは5122億円(同6.0%増)で、コミック市場での占有率は72.7%となった。コロナ禍前の2019年からはほぼ倍増している。電子書店の積極的な広告出稿やキャンペーンが功を奏しているとのこと。映像化作品だけでなく、独占先行配信・ストアオリジナル作品などが牽引している。
なお、出版科学研究所による紙の推定販売金額は取次ルートのみであり、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。また、電子コミックの市場推計は定額読み放題を含む「読者が支払った金額の推計」で、広告収入や電子図書館向けは含まれない。
紙のコミックス(単行本)は書籍扱いコミックスと雑誌扱いコミックスに分かれるが、詳細は「季刊 出版指標」2025年春号(4月25日刊行)で発表される。
参考リンク
出版科学研究所のプレスリリース