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公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は2月25日、2021年のコミック市場規模を発表した。紙+電子市場(推定販売金額)は前年比10.3%増の6759億円と、3年連続で急成長し過去最大を更新した。紙+電子の出版市場全体におけるコミックのシェアは4割を超えた。
紙のコミックス(単行本)は2087億円(同0.4%増)。2020年には巣ごもり需要で『鬼滅の刃』が一大ブームとなっていたが、2021年もその勢いを持続。『呪術廻戦』『東京卍リベンジャーズ』などがブレイクしているほか、電子発の作品からも新たなヒットが生まれている。
紙のコミック誌は558億円(同11.0%減)と、3年連続2桁減の厳しい状況が続いている。これにより、紙のコミック市場合計は2645億円(同2.3%減)の微減となった。
電子コミックは4114億円(同20.3%増)[1]で、コミック市場における電子の占有率は60.9%となった。なお、電子コミックの市場推計は定額読み放題を含む「読者が支払った金額の推計」で、広告収入や電子図書館向けは含まれない。
[1]2022年2月27日追記:「電子コミック誌」は、以前は紙と同様別集計だったが、2020年2月の発表以降「電子コミック誌の概念自体が曖昧になっており、各社の売上高集計が困難なため」という理由により「電子コミック」合算になっている。
参考リンク
『出版月報』2022年2月号