KADOKAWAデジタル印刷工場で重版の3割をカバーなど 日刊出版ニュースまとめ 2025.01.16

Photo by Ryou Takano(+Adobe Firefly生成塗りつぶし“歩いている黒猫”)
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 伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。編集部の中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。

【目次】

総合

2025年出版関連の動向予想〈HON.jp News Blog(2025年1月15日)〉

ひとことコメント

毎年恒例の今年の予想です。大苦戦して1月もすでに半分が過ぎてしまったわけですが、ようやく公開まで漕ぎ着けました。2025年も引き続きよろしくお願いいたします。(鷹野)

政治

イギリス競争・市場庁(CMA)、Googleを調査 ネット検索の独占巡り〈日本経済新聞(2025年1月15日)〉

(令和7年1月15日)有識者と公正取引委員会との懇談会で出された主な意見について〈公正取引委員会(2025年1月15日)〉

生成AIの子どもの性的画像「児童ポルノ」と定義へ 鳥取県|鳥取県のニュース〈NHK(2025年1月14日)〉

AI開発者にも特許権、発明に利用なら対価 政府検討〈日本経済新聞(2025年1月14日)〉

ひとことコメント

さすがにこれは無理があるんじゃないかな……ヘタすると、アメリカのAI企業に利益を吸い取られるだけになってしまいますよ。(鷹野)

社会

第172回芥川賞に安堂ホセさんと鈴木結生さん〈好書好日(2025年1月15日)〉

第172回直木賞に伊与原新さん〈好書好日(2025年1月15日)〉

Europeana、パブリックドメイン憲章の第2版を公開〈カレントアウェアネス・ポータル(2025年1月15日)〉

アーカイブの危機とメンテナンスの大事さ〈WirelessWire News(2025年1月15日)〉

ヤマザキマリ氏、書店が消えていく世界に物申す〈日経ビジネス電子版(2025年1月15日)〉

第1回:なんでまた本屋に?(岩下結)〈マガジン9(2025年1月15日)〉

生成AIでフェイク論文 実在する日本人研究者3人の名前かたり〈毎日新聞(2025年1月14日)〉

保守系シンクタンクが「Wikipedia編集者」の身元を突き止めて、黙らせようと画策中〈ギズモード・ジャパン(2025年1月14日)〉

【小中学生の読書量は過去最高】 | 飯田 一史〈文藝春秋 電子版(2025年1月14日)〉

エンターテインメントロイヤー 福井健策さん 創作の可能性 法で守る(1)〈日本経済新聞(2025年1月14日)〉

筒井康隆さん原作、映画「敵」公開へ…老いと幻想 70代の日々〈読売新聞(2025年1月14日)〉

経済

中国がTikTok米事業をマスク氏に売却検討との報道、「完全な作り話」とTikTok〈CNET Japan(2025年1月15日)〉

ひとことコメント

TikTokの広報担当者は米CNETに対し、「完全な作り話についてコメントすることはできない」と述べた。

ぎゃはははは、大笑い。Bloombergがガセネタ掴まされたのか、TikTokがすっとぼけているのか。(鷹野)

KADOKAWA、出版作品1.5倍9000点に アニメ化など ソニーと海外展開〈日本経済新聞(2025年1月15日)〉

KADOKAWA、100部からマンガ印刷 多品種戦略を支える〈日本経済新聞(2025年1月15日)〉

ひとことコメント

ところざわサクラタウンのデジタル印刷工場についての詳報。マスコミへの公開は初めてなのですね。新書・文庫だけでなく、マンガもやってたのは知らなかった。「インクジェットではない」のも知らなかった。書店からの直接注文を受けて増刷分を直送しているのは知っていたんですが、「取次は商流だけで物流は介さず」なのですか。その認識はなかった。商流≓決済機能を委託しているような形ということでしょうか。ということは、統計上は「取次ルート」に入っているかも? 機会があったら確認してみたい。他にも「デジタル印刷は約2万点に対応」「現在は重版の3割をデジタル印刷でカバー」「同社の24年3月期の返品率は26.8%に下がった」など、興味深い数字がいろいろ出てきて勉強になりました。(鷹野)

How Publishers Can Help AI Help Them(出版社がAIの力を借りる方法)〈Publishers Weekly(2025年1月14日)〉

日本の出版業界で多分近いうちに起こる小さいけれどもとんでもなく大きな変化について〈高島利行(2025年1月15日)〉

メディアは生成AIをどう活用すべきか〈NHK(2025年1月14日)〉

書店経営も行う歴史小説家・今村翔吾さんが語る、広告クリエイティブに期待すること―「私の広告観」出張所〈AdverTimes.(アドタイ) by 宣伝会議(2025年1月14日)〉

町へ出よう書を探そう:「書店残したいとの思い、僕に貸して」 今村翔吾さんが挑む構造改革〈毎日新聞(2025年1月14日)〉

ひとことコメント

大手出版社の取り分を減らし、取次会社、書店に利益をもっと分配すべきです。

大手には「大手としての責任」があるはずです。

ものすごーく踏み込んだことをおっしゃっている。(鷹野)

技術

「ChatGPT」、定期アクションやリマインダーを設定可能に–まず有料版で〈CNET Japan(2025年1月15日)〉

今年のWeb3どうなる? 暗号資産/ブロックチェーン業界を牽引する88人が語る「2025年の展望」〈あたらしい経済(2025年1月15日)〉

Gemini Advanced の新機能 Deep Research が日本語でも公開〈Google Japan Blog(2025年1月15日)〉

MITテクノロジーレビューが選んだ、世界を変える10大技術[2025年版]〈MIT Tech Review(2025年1月15日)〉

2025年最初の「Windows Update」、159件の脆弱性に対処 ~悪用あり、致命的なものも多数〈窓の杜(2025年1月15日)〉

ポストCookieからハイブリッドCookieの時代へ/必要な対応とは?【IM簗島氏×アタラ杉原氏】〈MarkeZine(2025年1月15日)〉

ひとことコメント

なーんかまた新しいカタカナ語で煙に巻かれている気分です。正直、メディアが発信しているコンテンツを無視してユーザーを追跡するリターゲティング広告にそこまで固執する必要あるのか? と思うのですけど。(鷹野)

ランサムウエア「はったり」攻撃注意 企業の警戒心逆手〈日本経済新聞(2025年1月15日)〉

イベント

総務省「デジタル空間における情報流通の諸課題への対処に関する検討会(第3回)」〈オンライン/1月17日〉

日本印刷技術協会(JAGAT)「XML・CSS組版の動向と生成AI活用」講師:仁科哲氏(和文)、小形克宏氏(ビブリオスタイル)、中西明日輝氏(中西印刷)〈オンライン/1月17日〉

東京文化資源会議 シンポジウム「出版文化の神保町 世界に飛翔するために」〈東京都千代田(出版クラブホール)/1月22日〉

文化庁・日本書籍出版協会・映像産業振興機構(VIPO)「出版社向け・日本書籍の海外展開促進セミナー」(全3回/残2回)〈東京都千代田区(日本出版クラブ)/1月22日、東京都千代田区(日本教育会館)/2月25日〉

文部科学省「図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議(第2回)」〈オンライン/1月23日〉

日本電子出版協会「出版関連の裁判例に見る『表現とアイデアの区別』」 講師:山崎貴啓弁護士〈オンライン/1月24日〉

東京都立図書館 東京マガジンバンクカレッジ「『大学ゼミ×雑誌』成果発表会2025 〜雑誌を通じて社会を知ろう〜」〈オンライン/1月25日〉

電流協オープンセミナー「2025年の電子出版ビジネス展望」講師:堀鉄彦氏(コンテンツジャパン)〈東京都千代田区(オンライン併用)/2月4日〉

日本出版学会 出版教育研究部会・出版産業研究部会・関西部会共催セミナー「知られざる出版業界の巨人・図書館流通センター」報告:谷一文子(図書館流通センター)〈オンライン/2月15日〉

総務省・国立研究開発法人情報通信研究機構・グローバルコミュニケーション開発推進協議会 第8回 自動翻訳シンポジウム「生成AIとAI翻訳 ~自治体での活用~」〈東京都港区(品川インターシティホール)/2月19日〉

講演会「人新世で残らないもの」講師:作家・円城塔氏〈国立国会図書館 関西館/2月22日〉

特定非営利活動法人本の学校 第25回 本の学校連続講座「これからの出版業界」登壇者:古幡瑞穂氏・草彅主税氏〈東京都千代田区(東京学院ビル)/2月26日〉

出版文化産業振興財団 マンガ感想文コンクールpresents「サンデー×ジャンプ×チャンピオン×マガジン4大少年マンガ誌編集長トークセッション」〈東京都千代田区(一ツ橋ホール)/3月15日〉

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新刊『ライトノベル市場はほんとうに衰退しているのか? 電子の市場を推計してみた』12月1日より各ネット書店にて販売中です!

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About HON.jp News Blog編集部 2004 Articles
HON.jp News Blogは、これからも本(HON)を作ろうとしている人々に、国内外の事例を紹介し、デジタルパブリッシングを含めた技術を提供し、意見を交換し、仮説を立て、新たな出版へ踏み出す力を与えるメディアです。運営は、NPO法人HON.jp メディア部会が行っています。

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