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伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。編集部の中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。
【目次】
政治
「トランプ2.0」はビッグテックに追い風、2025年の米国政治とITの関係を予測〈日経クロステック(2025年1月8日)〉
テックの「アプリ模倣」防ぐ〈日本経済新聞(2025年1月8日)〉
中国IT大手「テンセント」を中国軍と関連ある企業に指定 米国防総省 | アメリカ〈NHK(2025年1月7日)〉
社会
FacebookやInstagram、メタがファクトチェック廃止 トランプ氏接近へ方針転換〈日本経済新聞(2025年1月8日)〉
メタのファクトチェック終了 日本の監視議論に後退懸念〈日本経済新聞(2025年1月8日)〉
More Speech and Fewer Mistakes(スピーチを増やしてミスを減らす)〈Meta(2025年1月7日)〉
ひとことコメント
そうか、昨年9月にリトマスと提携して日本でファクトチェックを始めると発表したばかりでしたね。とりあえず今回の終了措置はアメリカだけみたいですが、どうなることやら。もっとも、ただ単に止めるというだけではなく、X(旧Twitter)のコミュニティノートと同じような仕組みを導入していくという話なので、その出来次第かなという感じではあります。コミュニティノートはジャック・ドーシーの置き土産(イーロン・マスクは単に名前を変えて正式サービス化しただけ)ですが、多数派工作がしづらいような仕組みになっていたりして、個人的にはけっこう良いと思ってるんですよね。(鷹野)
組版に「正解」はあるの? 新潮社に学ぶ、良い組版の考え方〈モリサワ note編集部(2025年1月8日)〉
江戸の版元|三人閑談〈三田評論ONLINE(2025年1月8日)〉
版元ドットコムの2024年と2025年〈版元ドットコム(2025年1月8日)〉
図書館運営にロボット導入、TRCが公共図書館で実証実験〈新・公民連携最前線|PPPまちづくり(2025年1月8日)〉
1億総グルメ時代と「美味しんぼ」 外食ブームと漫画史 グルメ漫画と食文化(1) グルメ漫画研究家 杉村啓〈日本経済新聞(2025年1月8日)〉
経済
講談社のグローバル担当が語る、マンガのデジタル化とグローバル化が変えたミライのエンタメビジネスのあり方とは?〈講談社C-station(2025年1月8日)〉
ひとことコメント
当時は、読者アンケートや書店店頭のPOSデータをもとに編集方針や販売方針を考えていましたが、2016年くらいに、従来の基準だけでは作品の人気が測れないような感覚が生まれてきたのです。紙の売り上げは伸びていないのに、電子版はすごく売れているというケースが見られ始めて、「あれ? これ、POSの数字だけ見て連載の先行きを決めるのは危ないんじゃないか?」みたいな。
2017年初頭、KAI-YOUに「電子書籍の購入は作家の応援にならない」云々という記事が出て、猛反発して反論記事まで書いたのを思い出しました。この記述により少なくとも講談社は、2016年の時点で「POSの数字だけ見て連載の先行きを決めるのは危ない」という感覚がちゃんと芽生えていたことが分かり、8年越しに答え合わせができた感があります。(鷹野)
年末年始(2024~2025)店頭売上動向〈株式会社トーハン(2025年1月8日)〉
2024~2025年 年末年始売上動向調査<日販調べ>|ニュースリリース〈日本出版販売株式会社(2025年1月8日)〉
ひとことコメント
どちらも年末年始は対前年を上回っていますね。(鷹野)
「推しの子」アニメ化「KADOKAWA」もう一つの顔 | 井上伸一郎の「コンテンツ業界テレスコープ」 | 井上伸一郎〈毎日新聞「経済プレミア」(2025年1月8日)〉
電通社長に聞く「改革の現在地」 AI活用は広告業をどう変える?:新春トップインタビュー ~AI革新企業に問う~〈ITmedia ビジネスオンライン(2025年1月8日)〉
Getty Images and Shutterstock to merge to form $3.7B stock photo giant(ゲッティイメージズとシャッターストックが合併し、37億ドルのストックフォト大手が誕生)〈TechCrunch(2025年1月7日)〉
【下山進=2050年のメディア第43回】週刊ダイヤモンド書店売り廃止の衝撃!サブスク特化へ〈AERA dot.(2025年1月7日)〉
ひとことコメント
書店や取次の反発はないのだろうか? こう聞くと麻生は、こう答えた。「丁寧に説明をしていきます。うちは書籍が強い。こちらで儲けてください、と」
プレスリリースが出たとき私は「書籍は引き続き取次・書店ルートを使うから大きな問題にはならない?」と書いたんですが、予想通りでした。(鷹野)
日本出版クラブ・野間会長ほか業界4団体のトップが抱負〈新文化オンライン(2025年1月7日)〉
CCCとピーティックス コミュニティーマーケティング開拓で協業〈日経クロストレンド(2025年1月6日)〉
BRIDGE、原点回帰します〈BRIDGE(2025年1月6日)〉
技術
IDC Japan、2025年以降の国内における情報通信技術(ICT)市場に関する10大予測を発表〈Publickey(2025年1月8日)〉
ひとことコメント
「AI投資の見直し」が目を引きました。そろそろ本格的に、ハイプ・サイクルで言う「幻滅期」入りしますかね。(鷹野)
プロソーシャルメディアという“新しい波”がやって来る:オードリー・タン──特集「THE WORLD IN 2025」〈WIRED.jp(2025年1月7日)〉
ひとことコメント
プロソーシャル=社会志向的とのこと。アテンションではなく、相互理解を促進するようなメディアのプラットフォームを想定しているようです。(鷹野)
イベント
文化庁・日本書籍出版協会・映像産業振興機構(VIPO)「出版社向け・日本書籍の海外展開促進セミナー」(全3回)〈東京都千代田区(日本出版クラブ)/1月9日・1月22日、東京都千代田区(日本教育会館)/2月25日〉
日本電子出版協会「新春講演会「2025年の電子出版はどうなる?」登壇者:鷹野凌〈オンライン/1月10日〉
日本印刷技術協会(JAGAT)「XML・CSS組版の動向と生成AI活用」講師:仁科哲氏(和文)、小形克宏氏(ビブリオスタイル)、中西明日輝氏(中西印刷)〈オンライン/1月17日〉
東京文化資源会議 シンポジウム「出版文化の神保町 世界に飛翔するために」〈東京都千代田(出版クラブホール)/1月22日〉
日本電子出版協会「出版関連の裁判例に見る『表現とアイデアの区別』」 講師:山崎貴啓弁護士〈オンライン/1月24日〉
東京都立図書館 東京マガジンバンクカレッジ「『大学ゼミ×雑誌』成果発表会2025 〜雑誌を通じて社会を知ろう〜」〈オンライン/1月25日〉
講演会「人新世で残らないもの」講師:作家・円城塔氏〈国立国会図書館 関西館/2月6日〉
日本出版学会 出版教育研究部会・出版産業研究部会・関西部会共催セミナー「知られざる出版業界の巨人・図書館流通センター」報告:谷一文子(図書館流通センター)〈オンライン/2月15日〉
総務省・国立研究開発法人情報通信研究機構・グローバルコミュニケーション開発推進協議会 第8回 自動翻訳シンポジウム「生成AIとAI翻訳 ~自治体での活用~」〈東京都港区(品川インターシティホール)/2月19日〉
特定非営利活動法人本の学校 第25回 本の学校連続講座「これからの出版業界」登壇者:古幡瑞穂氏・草彅主税氏〈東京都千代田区(東京学院ビル)/2月26日〉
出版文化産業振興財団 マンガ感想文コンクールpresents「サンデー×ジャンプ×チャンピオン×マガジン4大少年マンガ誌編集長トークセッション」〈東京都千代田区(一ツ橋ホール)/3月15日〉
お知らせ
新刊について
新刊『ライトノベル市場はほんとうに衰退しているのか? 電子の市場を推計してみた』12月1日より各ネット書店にて販売中です!
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