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公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は8月25日、「出版指標マンスリーレポート」2025年8月号で2025年7月期の販売概況を発表した。
概況
2025年7月期の紙書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は722億1600万円で前年同月比5.9%減、書籍は410億4600万円で同0.5%減、雑誌は311億7000万円で同12.1%減。雑誌の内訳は、月刊誌が同11.5%減、週刊誌が同15.2%減。返品率は、書籍が同1.5ポイント増の39.7%、雑誌は同3.0ポイント増の46.0%。
書籍は、新刊発行金額・出回り金額が前年同月を上回ったが、返品の増加により販売金額は微減となった。なお、3月以降の雑誌データについては、6月号・7月号で「算出データに一部不明瞭な箇所が残る」ため8月以降に再検証を行う予定とされていたが、8月号ではとくに記載がなかった。
書店店頭での売れ行きは、書籍はほぼ前年並みで、文芸約7%減、文庫本約3%増、ビジネス書約2%増、学参約3%増、児童書ほぼ前年並み、新書本約5%増。雑誌は定期誌が約5%減、雑誌扱いコミックスが約14%減、ムックは約4%増。ムックの上位には万博関連が多い。その他の詳細は、誌面をご確認いただきたい。
なお、出版科学研究所による紙書籍雑誌推定販売金額は取次ルートのみで、近年増加している出版社と書店の直接取引や出版社による直接販売は含まれていない。雑誌にはコミックスの約9割が含まれる。また、電子出版市場は1月と7月の年2回発表される。2025年上半期の数字はこちらの記事を参照。
推移グラフ
書籍雑誌
書籍
雑誌
出典
出版指標マンスリーレポート