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伝統的な取次&書店流通の商業出版から、インターネットを活用したデジタルパブリッシングまで、広い意味での出版関連ニュースをデイリーでまとめて配信。ボットではありません。編集部の中の人がすべて自分の目で読んで、手作業でまとめています。
【目次】
総合
「国連サイバー犯罪条約案最終会合」「トーハン、在庫100冊から書店が開業できるサービス開始へ」など、週刊出版ニュースまとめ&コラム #630(2024年7月28日~8月3日)〈HON.jp News Blog(2024年8月5日)〉
報道機関がフェイクニュースに騙された時【Media Innovation Weekly】8/5号〈Media Innovation(2024年8月5日)〉
読売新聞オンラインの広告問題 Publidia #172〈Publidia(2024年8月4日)〉
【マンガ業界Newsまとめ】「漫画村」控訴棄却 約17億円賠償で判決確定、各社決算、KADOKAWAサイバー攻撃復旧状況 など|8/4-163〈菊池健(2024年8月4日)〉
政治
米国著作権局、著作権とAIの法的・政策的課題に関する報告書(第1部)を公開:テーマは「デジタル・レプリカ」〈カレントアウェアネス・ポータル(2024年8月5日)〉
労力やコストの回収のための著作権法改正?〈SOFTIC on the Web(2024年8月5日)〉
ひとことコメント
契約を成立させるわけでもなく、誰でもがアクセスができるような状態に自ら情報を置いておいて、その情報を使用する人に対して、対価を払えという主張はよく理解できない。
一般財団法人ソフトウェア情報センター(SOFTIC)の「専務理事の雑感」です。「某団体」と伏せていますが、日本新聞協会が7月17日に発表した「生成AIにおける報道コンテンツの無断利用等に関する声明」のことでしょう。なかなか辛辣。(鷹野)
社会
「10年で廃棄」で棚スカスカ 学校図書館で「除籍」作業 捨てても買えず継続利用〈丹波新聞(2024年8月5日)〉
ひとことコメント
私が小学生のころの学校図書館もこんな感じだった記憶があります。紫外線で焼けちゃったりボロボロになってたりする蔵書だらけでした。ところで、20世紀の本なら国立国会図書館の個人送信サービスで――と言いたいところなんですが、登録には「満18歳以上」という条件があります。つまり、小中高では利用できないのです。図書館送信サービスなら18歳未満でも使えますが、学校図書館は送信対象外。近隣の公共図書館まで行く必要があります。このあたり、なんとかならないかなあ?(鷹野)
[記者ノート]批大手書店チェーンの大垣書店が批評誌…「書店に足を運んで、本を読みたくなるようにしたい」〈読売新聞(2024年8月5日)〉
ひとことコメント
「批大手書店」の「批」は余字? Googleのキャッシュでタイトルが「批評誌」から始まっていた形跡があるので、変更する際に消し忘れたか。証拠を残しておきました。(鷹野)
純文学・大衆文学の間『中間小説とは何だったのか』刊行〈読売新聞(2024年8月5日)〉
ドワンゴ、「ニコニコ」のサービスを再開–新バージョン名は「帰ってきたニコニコ」に〈CNET Japan(2024年8月5日)〉
8/5ニコニコサービスの再開と新バージョン「帰ってきたニコニコ」のお知らせ〈ニコニコインフォ(2024年8月5日)〉
ひとことコメント
おかえりなさい!(鷹野)
KADOKAWAサイバー攻撃被害、漏洩25万人分 生徒の学歴も〈朝日新聞デジタル(2024年8月5日)〉
ランサムウェア攻撃による情報漏洩に関するお知らせ〈株式会社KADOKAWAのプレスリリース(2024年8月5日)〉
【ソウル通信】41 市民が読みたい本を 地域書店で貸し出す 公共図書館の事業〈The Bunka News デジタル(2024年8月5日)〉
ひとことコメント
これは面白い。図書館にまだ蔵書されていない書店在庫を、市民がその場で図書館の蔵書として登録、そのまま借りていくことができる、という制度が導入されているそうです。もう10年も前からやってるんですね。(鷹野)
【書店員の目 図書館員の目】80 スマホを捨てよ書店や図書館へ出よう(菊池壮一)〈The Bunka News デジタル(2024年8月5日)〉
パンクなふたり出版社・点滅社代表の屋良朝哉が語る鬱と編集「憂鬱で死にたくなっているくせに、憂鬱のおかげで生きられている気がするんです」 – ライフ・文化 – ニュース〈週プレNEWS(2024年8月4日)〉
そのイラスト無料?有料? 無断使用相次ぐ 自治体では賠償金支払いも 利用するときの注意点は | IT・ネット〈NHK(2024年8月3日)〉
ひとことコメント
事例がたくさんまとまっています。大学の授業でそのまま教材にできそう。(鷹野)
経済
4年後には「街から書店が消える」すでに次々に廃業…出版業界が危機的状況に至った、その“最大の原因”とは〈文春オンライン(2024年8月5日)〉
ひとことコメント
仲俣暁生氏の書評です。まだ積んでるな……読まねば。(鷹野)
オトバンク、DOUのポッドキャスト事業「PitPa」を譲受 企業のポッドキャスト活用支援を強化〈MarkeZine(2024年8月5日)〉
製品説明に「AI」という単語が含まれていると、信頼感・購入意欲は低下!? 米大学の調査で判明【やじうまWatch】〈INTERNET Watch(2024年8月5日)〉
サーチコミュニケーションの未来:AI時代における進化とマネタイズ戦略〈松浦シゲキのメディア・コミュニケーション・インサイト(2024年8月5日)〉
ひとことコメント
AIによる検索結果生成が普及する一方で、日本新聞協会をはじめとする従来のメディアが著作権侵害を主張する声が高まっているのです。しかし、この主張は時代の流れを読み誤った、極めて近視眼的な対応と言わざるを得ません。
こちらも日本新聞協会「生成AIにおける報道コンテンツの無断利用等に関する声明」に対する批判です。手厳しい。(鷹野)
顔認証のみ夜間無人で24時間営業の三洋堂書店、なぜ売上あがった?〈ダイヤモンド・チェーンストアオンライン(2024年8月5日)〉
「成人向けコンテンツ」で相次ぐ「クレカ決済停止」の裏事情…最後の砦「JCB」は持ちこたえられるか〈デイリー新潮(2024年8月4日)〉
小規模書店開業を支援 雑誌なし、保証人・保証金不要 トーハンが新サービス〈朝日新聞デジタル(2024年8月3日)〉
技術
Yahoo! JAPAN IDで6月に不具合、メール漏洩の可能性 すでに解消済み〈ケータイ Watch(2024年8月5日)〉
Google検索、ディープフェイク対策として、削除リクエストを受けた処理の強化とランキングシステム改善を発表〈INTERNET Watch(2024年8月5日)〉
イベント
版元ドットコム・カーリル「openBDのこれまでとこれから」〈オンライン/8月8日〉
文化庁 令和6年度著作権セミナー「AIと著作権Ⅱ」〈オンライン/8月9日〉
三省堂書店めくる塾「けんごさんと語ろう 読書の楽しみの伝え方 〜小説の面白さについて・最近おすすめの小説も紹介します。」〈オンライン/8月20日〉
三省堂書店めくる塾「三宅玲子さん&書店主『本屋のない人生なんて−本屋さんトークセッション』」〈オンライン/8月23日〉
国立国会図書館・内閣府知的財産戦略推進事務局「デジタルアーカイブフェス」〈オンライン/8月26日〉
シンポジウム「デジタルシフトの次へ―米国議会図書館の新戦略から見えてくるもの―」〈国立国会図書館 東京本館 新館 講堂/9月24日〉
お知らせ
◆ 今年もやります! デジタル・パブリッシングの可能性と課題について議論するオープンカンファレンス「HON-CF(ホンカンファ)2024」は9月6日(金)~8日(日)の開催です。詳細はこちらのURLから近日公開予定。Coming soon!