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公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所が2月25日に発表した2021年のコミック市場規模を元に、紙+電子の書籍、雑誌、コミック市場を算出した。書籍市場は7015億円、雑誌市場は2968億円、コミック市場は6759億円で、書籍:雑誌:コミックの比率は41.9:17.7:40.4となった。
【目次】
各市場の推移
以下は、『出版指標年報』で「書籍扱いコミックス」と「雑誌扱いコミックス」が別々に集計されているのが確認できた、2002年以降の推移となる。なお、電子出版市場は定額読み放題を含む「読者が支払った金額の推計」で、広告収入や電子図書館向けは含まれない。
書籍(コミックを除く)
雑誌(コミックを除く)
コミック
解説
出版科学研究所が発表している電子出版市場は「書籍」と「雑誌」と「コミック」の3系統だが、紙の出版市場推計は基本的に「書籍」と「雑誌」の2系列だ。「書籍」には「書籍扱いコミックス」が、「雑誌」には「雑誌扱いコミックス」と「コミック誌」が含まれている。
毎年2月25日に発表されるコミック市場統計により、「書籍扱いコミックス」「雑誌扱いコミックス」「コミック誌」の額が判明する。そこで、紙の「書籍」と「雑誌」からコミック市場を分離し、電子出版市場を合計した。「雑誌」として公表されている数字にかなりの割合でコミックが含まれているため、真の実態が掴みづらくなっていることが分かるだろう。
参考リンク
『出版月報』2022年2月号