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2019年4月22日~28日は「外務省、国連子どもの権利委員会策定ガイドライン案に見直し要請」「DAYS NEOが電流協アワード2019大賞に」などが話題に。編集長 鷹野が気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメントしてあります。
国内
講談社「DAYS NEO」が電流協アワード2019大賞を受賞〈HON.jp News Blog(2019年4月23日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22484
おめでとうございます。リリース当初から動向を追いかけ続けているサービスが、こうやって第三者からもちゃんと評価をされているのを見ると、嬉しいですね。中の人にインタビューした記事はこちら(↓)。
電子雑誌定額読み放題サービス「マガジン☆WALKER」で新潮社「月刊コミックバンチ」が配信開始〈HON.jp News Blog(2019年4月23日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22490
マンガ誌中心で出版社横断型、という特徴を持つマガジン☆WALKER。もっと評価されてもいいと思うのですが、音羽一ツ橋が入っていないのが痛いところ。現状のラインアップでも、個人的には大満足なのですが。
外務省、国連子どもの権利委員会策定ガイドライン案に対し「表現の自由に対する制約は最小限でなければならない」と見直し要請〈HON.jp News Blog(2019年4月24日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22541
外務省、ぐっじょぶ。条約批准国に事前相談することなく、従来の解釈を大きく踏み越えた「ガイドライン」ができてしまうのは、良くないですよね。
本の要約サイト「フライヤー」に法人向け割安プランが追加 ~ 社員教育の一環として導入する企業増加に伴い法人営業を強化〈HON.jp News Blog(2019年4月24日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22534
法人向けに活路を見出したのかと思ったら、個人向けも順調とのこと。素晴らしい。
ハイブリッド型総合書店「honto」の登録会員が500万人突破 ~ 7周年記念で本がオトクなキャンペーンを開催中〈HON.jp News Blog(2019年4月24日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22499
500万人突破、おめでとうございます。マイルストーン的に、記事にしてもらいました。
チャット形式で小説が読めるストーリーアプリ「ポルティ」をクリーク・アンド・リバーが配信開始〈HON.jp News Blog(2019年4月24日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22494
いわゆるチャットノベルアプリ。アメリカでは「Chat Fiction」と呼ばれ若者に人気らしいのですが(サクラス株式会社による2018年4月16日の紹介記事↓)、日本ではマンガが強いからか、まだまだ感があります。これからどこまで伸びてくるか。
改元前後に実店舗型書店でKADOKAWAの本を買うと最大で20%還元されるキャンペーン ~ チェックインでマイル、レシート読み込みでポイント獲得できる公式アプリで展開〈HON.jp News Blog(2019年4月25日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22552
出版社公式アプリで、実店舗と連携する形のキャンペーンというのがユニークなので取り上げました。書店で買った本だということを立証するのに、書店のPOSと連動するような複雑なシステムではなく、レシートを撮影して送ってもらうという合理的な解決策を採っているのが素敵。
新元号“令和”の典拠『万葉集』を解説するオーディオブックをオトバンクが制作・配信〈HON.jp News Blog(2019年4月25日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22547
新元号が決まってすぐ企画し、人を手配し録音、配信を改元までに間に合わせるというスピード感。朗読に、競技かるたA級とA級公認読手の資格を持つ声優の方を選ぶという人選もナイス。
電子雑誌定額読み放題サービス「楽天マガジン」で文藝春秋「週刊文春」と新潮社「週刊新潮」が配信開始〈HON.jp News Blog(2019年4月26日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22563
2016年8月のサービス開始からもうすぐ3年、ようやく「週刊文春」と「週刊新潮」が追加されました。日本雑誌協会発表の印刷証明付き発行部数は、直近の2018年10月から12月でそれぞれ約60万部と約40万部。これまで総合週刊誌の1位と2位が欠けている状態だったわけです。ところで、改めて調べてみて驚いたのが、週刊新潮はKindle Unlimitedどころか、単品販売のKindle版すら未配信だという点。各社、戦略はいろいろですね。
海外
EU新法対策のアルゴリズムでパブリックドメインの「マラー報告書」が海賊版として消される〈HON.jp News Blog(2019年4月23日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22487
ScribdがEU新法対策で、早めにアルゴリズムによる自動フィルターを導入したことによって「やらかした」ということのようです。YouTubeですでに導入されている自動特定システム Content ID でも、誤爆削除&異議申し立てで復活というのは珍しくないので、これからこういうのはもっと増えてくるのだろうな、と思います。
ロマンスの大御所ノラ・ロバーツが盗作容疑のブラジル著者を提訴〈HON.jp News Blog(2019年4月25日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22559
前述のアルゴリズムによる自動判定の話と関連しますが、Notice and take down(著作権者から通告を受けたら速やかに削除)では限界なのも事実。アマゾンのKDPなんて、正直、事前審査はザルですから、盗作された側からすると「もっと事前にちゃんとチェックしろ!」と思えるのも無理はないと感じます。
アメリカのベストセラー、こんまりの次は森林浴か?〈HON.jp News Blog(2019年4月25日)〉
https://hon.jp/news/1.0/0/22555
日本語がそのまま「shinrin-yoku」として伝えられているのが面白い。なお、記事内で紹介されている宮崎良文氏の著作は、昨年末に創元社から『Shinrin-Yoku(森林浴)』というタイトルで逆輸入されています(↓)。
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