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公益財団法人文字・活字文化推進機構は6月27日、活字文化議員連盟 公共図書館プロジェクトがまとめた「公共図書館の将来―『新しい公共』の実現をめざす―」(答申)を公開した。公共図書館の現状と、改革への課題や提言がまとめられている。
この答申は、公共図書館プロジェクトの委員や、公共図書館、システムベンダー、指定管理者、書誌情報作成企業、書店、装備団体、司書、有識者など13団体6個人からのヒアリングも含め、全8回の会議の内容を踏まえたもの。現状と課題については以下の5点が挙げられている。
- 全国書誌情報と国立国会図書館の責務
- 危機に立つ地域書店
- 図書館職員の劣悪な労働条件
- 公共図書館に馴染まない指定管理者制度
- 障害者の読書活動への参画
また、提言は以下の5点。
- 首長の指導力と住民参画による図書館運営
- MARC 選択の多様性と NDC の付与
- 図書納入における地域書店の優先
- 司書の社会的地位の確立
- 新しい評価指標づくり
なお、この答申は、6月24日に活字文化議連会長 細田博之氏と事務局長 笠浩史氏に提出されたとのこと。活字文化議連 公共図書館プロジェクトの構成メンバーは、以下のとおり(2019年2月6日時点)。
【顧問】
細田博之氏(衆議院議員・活字文化議員連盟会長)
【委員長】
笠浩史氏(衆議院議員・活字文化議員連盟事務局長)
【座長】
肥田美代子氏(文字・活字文化推進機構理事長)
【事務局長】
太田剛氏(図書館と地域をむすぶ協議会チーフディレクター)
【事務局次長】
永井祥一氏(全国書誌情報の利活用に関する実務者会議前事務局長)
【委員】
植村八潮氏(専修大学文学部教授)
宇野和博氏(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)
設楽敬一氏(全国学校図書館協議会理事長)
高島瑞雄氏(日本書店商業組合連合会顧問[図書館サポート部会担当])
成瀬雅人氏(日本書籍出版協会副理事長[図書館委員会担当])
福富洋一郎氏(図書館友の会全国連絡会代表)
森茜氏(日本図書館協会理事長)
渡辺鋭氣氏(文字・活字文化推進機構専務理事)
【オブザーバー】
堀純子氏(国立国会図書館収集書誌部副部長)
柳本重民氏(日本出版インフラセンター運営委員長)
参考リンク
公益財団法人文字・活字文化推進機構 公共図書館プロジェクトの答申公開ページ