《この記事は約 2 分で読めます(1分で600字計算)》
現地時間の4日、3月第2週目に認定された「Read an eBook Week(電子書籍週間)」に照準を合わせて、カナダの電子書籍作家たちが中心となり北米圏での電子書籍の普及を促進しようとWebバナー配布や関連出版社へのキャンペーン参加を促すホームページが公開された。
今回開設されたのは上述の電子書籍・読書週間キャンペーン(3月6日から12日)への関連会社向けキャンペーン参加要請ページで、電子書籍作家のBiff Mitchell氏などが中心となり公開。この週はもともと、世界中の主要な記念日を網羅した米McGraw Hills社の人気百科事典『Chase’s Calendar of Events』にカナダ人の電子書籍作家Rita Toews氏が数年前に一般投稿した結果、正式認定されたもの。
私設のキャンペーン週間ではあるものの、他に似たような趣旨の記念日がなく、なおかつ同事典に認定されていることで北米では実質的にこの週が“電子書籍の週”に育っていくものと予想されている。上記の普及キャンペーンページでは、バナーを使って同週の認知度アップや、出版社による電子書籍の無料配布、図書館での電子読書会などを要請。すでに電子書籍系の企業からいくつかの反応がある模様。
なお、米国ではネットバブル時に電子書籍市場へ参入した大手書店サイト「barnesandnoble.com」が2003年に全面撤退を発表して以来、同市場は一時沈滞ムードに包まれていたが、デジタル読書世代の台頭などもあって2004年後半から業界全体の売上が再び復調傾向を見せ始めている。
【関連リンク】
本件に関するプレスリリース(英文)
http://www.prweb.com/releases/2005/2/prweb204475.htm
Biff Mitchell氏の「Read an eBook Week」キャンペーン参加要請ページ(英文)
http://www.biffmitchell.com/eBook_Week/ebook_week.html
米国の2004年電子書籍販売ランキング、トップは『ダビンチ・コード』、『聖書』は6位にランクイン(2005年01月24日)