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先週6日から13日まで北米の電子書籍系作家や企業を中心に行なわれた「電子書籍週間」。このイベントを契機に、全米のいくつかの州の公立図書館が電子書籍サービスへの参入を表明したが、4月10日から全米図書館協会(American Library Association)が開催する「全米図書館週間(National Library Week)」に向けてその数はさらに増えそうな気配だ。
たとえばイリノイ州のSparta公立図書館など、先週中のサービス開始には間に合わなかったものの「全米図書館週間には間に合わせたい」と地元『Southern Illinoisan』紙に表明するなど、電子書籍サービスへの参入は現地の図書館関係者たちにとっては大きなトレンドになりつつあるようだ。そして、盛り上がりを見せているのは図書館側だけでなく、システム開発を受託する企業側も同じ。たとえば、米国の電子書籍流通大手OverDrive社は2年前から図書館向けの電子書籍管理システムサービス「Digital Library Reserve」の販売を精力的に進めており、それと並行して似たようなシステムサービスを展開している他の電子書籍販売サイトと提携するなど、この分野の開拓にかなり積極的だ。
なお、「全米図書館週間」は今年は現地時間の4月10日から16日までの1週間が予定されており、全米各地の公立図書館や学内図書館でさまざまなかたちでのプロモーションが行なわれる。
【関連リンク】
全米図書館協会のサイト(英文)
http://www.ala.org/
「電子書籍週間」を記念してオハイオ州立図書館も電子書籍サービスに参入(2005年03月08日)
http://ebookspot.jp/modules/rsnavi/showarticle.php?id=248
カリフォルニア州の公立図書館、無料の電子書籍ダウンロードサービスを開始(2月17日)(2004年12月27日)